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“海のAKB”中・小アジと“森のバター”握手会

[ 2021年5月18日 07:13 ]

アボカドナメロウ                               
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】

 マアジ&アボカドのナメロウを食す。東京湾奥ではすでに金アジ状態。これが手軽に、なんだから人気も当然だ。さあ川崎・中山丸のショートタイム釣りで大漁節といこう。(スポニチAPC・町田 孟)

 中・小アジはライトスタイルの主流。ピチピチしていて元気がいい。まっ、オチャッピーたちが群れているってところか。おっとり妖艶な40センチ級の大アジとは趣が違う。“お色気”以前の色気、5月の風とでも言おうか。

 例えるなら海のAKBかもしれないな。大衆的→親近感→人気もの→元気はつらつ→グループ行動。乃木坂、日向坂何とかでも構わんけれど。突出した個性じゃない。けれどファンはガッチリ。どお?共通点は多いでしょ。

 【釣戦】仕掛けは全長2メートル。枝、幹とも2号。ハリは細地ムツ10号。東京湾奥でのタナは底から2メートル。ビシが着底したら、糸フケを巻き取ってまず1メートル。コマセをまいて1メートル。中山勝之船長=写真=は「振り幅は小さくピンポイントに。大きく振って上から降るようだと食いませんから」。タナさえ正確に取れば、群れが回ってくるとバタバタッとハリ掛かりしてくる。向こう合わせってやつね。手返しが決め手。言いつけを守ったら、ほぼ入れ食い状態。ショートでも大満足さ。

 「まだ小さいのが交じる。これが大きくなってくれれば今後が楽しみ」。庶民のアイドルが成長するのを待っているのは、釣り人ばかりではないんだな。

 【クッキング】あまりにおいしくて参ってしまう魚と森のバター。さて、どんな“味変”が起きるのか。

 中羽を3匹。三枚におろして皮目に塩。汗をかいたら拭き取って小骨を処理。皮を引き粗くたたく。アボカドは、さいの目に。ショウガのみじん、彩りと食感が面白い紫タマネギをボウルへ(万能ねぎでも可)。味付けはレモン汁(アボカドの変色も防ぐ)、しょう油、オリーブ数滴とコショウで。好みで味噌を。全部をガガッと混ぜて盛り付け。チョー簡単。アボカドの皮を器にするのも遊び心でどうぞ。

 家人チョビチョビ口にしながらいわく。「爽やかな色気みたいなこと言ってたけど味、濃いじゃないの」。あんたの化粧ほどじゃないぜ。

 ○…池上仁子さん(世田谷区)は「食料調達係でーす」。北から南へと遠征もいとわない。ルアーも得意で、どうだ!の1匹は「相模湾のマグロかな。45キロ」。この日は中型主体で60匹。「まず刺し身、そしてアジ寿司」。メニュー完成。

 ○…鈴木勝久さん(78)は「生まれも育ちも川崎市川崎区」。釣り歴は70年以上になる。当初の目標「60匹」を1匹上回った。夜の食卓には「大はヅケ、小は身を細かく切った自分流タタキ」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、川崎・中山丸=(電)044(233)2648。出船は午前6時45分。乗合料金8000円(餌、氷付き)。

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