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強烈ヒット!ワラサ4匹

[ 2020年12月11日 07:46 ]

桜井さんが釣った本命は4匹
Photo By スポニチ

【真鋭フィッシング】静岡県南伊豆・白浜沖でワラサが好模様。水温が下がりだし、釣果が安定している。コマセに突っ込んでくるワラサをヒットへ導くには、手返しの良さがポイント。須崎・光明丸から狙ってきた。 (芝 真也)

 近年、南伊豆のワラサは冬場がベストシーズン。水温の低下と合わせるように、新しい群れが次々と入り、楽しませてくれる。「9月ごろから釣果は出ていましたが、水温が高く、日によってムラがありました。20度を切ってからは、安定してきましたよ」と光明丸・土屋臣嘉船長。

 出船前に船長から釣り方のレクチャーがあり、筆者を含め6人の釣り人を乗せて出船。下田、横根や神子元沖と、好ポイントが目白押しの南伊豆。状況によって攻め分けられている。当日は現在、好調な白浜沖がポイントだった。少し早めにポイントへ到着し、船長は船を回して反応のリサーチ開始。その間に釣りの準備を済ませた。

 仕掛けは標準のハリス8号×6メートル。ヒラマサバリ12号に付け餌のオキアミを、真っすぐになるようハリ付けして待機していると「時間になったので、始めましょう。タナは40メートルです」と、定刻の午前6時30分に合図が出て釣りスタート。

 指示ダナよりビシを8メートル余分に落とし、そこから3回に分けて大きく竿を振ってコマセを出しながら巻き上げ、タナに合わせる。ワラサはパッとまかれたコマセへと突っ込んでくるので、タナに合わせた直後が一番のヒットチャンス。時間とともに、コマセは拡散してボヤけてくる。「待っていても、当たりが遠くなるだけ。どんどん手返しして、誘ってください」と船長からのアドバイス。1~2分、当たりを待って、なければ回収、コマセの詰め替えを行い、投入の回数を増やすことでワラサを誘い出し、ヒットにつなげる。コマセの量はビシに3分の1ほどと少なめに入れ、タナまでしっかりまけるよう、出の良さを重視することも大切だ。

 朝イチから反応は出ているが、潮が少し速いせいなのか?当たりが訪れない。それでも諦めず手返しを続けていった。7時30分を回ったころになると、潮が緩んできた感じ。するとタナに合わせた直後に、モゾモゾッと前触れ当たりが訪れた。その後、一気に竿がギューンッと絞り込まれヒット!右舷トモの河津町・桜井真一さん(64=会社員)は「今年の初ワラサです。やはり、引きが強くて楽しいですね」と4匹をゲット。

 左舷胴の間の藤沢市・井田屋俊行さん(64=自営業)はワラサの他にうれしいゲストのマダイもゲット。「ワラサは脂が乗っていて、おいしいです。マダイも家族が大好き。喜んでもらえます」と話していた。

 昨シーズンは3月上旬ころまで釣れていた南伊豆のワラサ。例年通りならば水温の下がるこれからが本番。新しい群れが次々と入り、盛り上がってくる。季節は冬。寒い日が多くなってくるが、ワラサとのやりとりは、ホットになれる。強い引きを楽しみに出掛けてみては。

○…水温が下がっているが、まだまだ餌取りが多いことも。中には、ウマヅラハギやフグのように歯のある餌取りもいる。ハリスの点検は、マメに行い、キズがあるようなら交換。万全の態勢でワラサとのファイトを楽しもう。

○…刺し身、照り焼き、ぶり大根…おいしいワラサ。筆者の最近のお気に入りは、ワラサのメンチカツ。長ネギの代わりにタマネギを使って、なめろうを作り、つなぎにたまごと片栗粉を入れ、パン粉を付けて揚げる。お好みでチーズを入れるのも◎。おいしいですよ。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、須崎・光明丸=(電)0558(22)4408。午前5時30分出船。乗合料金1万3000円(コマセ、付け餌、氷付き)。要予約。

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