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糸切りシイラ退治 “ミノー”ルアーで一網打尽

[ 2020年10月24日 14:42 ]

筆者が使ったジャッカル・ビッグバッカーミノーで簡単に釣れてしまったシイラ
Photo By スポニチ

 【釣遊録】18日、相模湾の遊漁船で沖に出ました。低気圧が通過した後、カツオなどの回遊魚の入れ食い、いわゆる「秋爆」を期待していました。午前7時、長井港を出ると北風が強く船にしぶきがかかります。早朝から出た船からは、カツオは全く浮いていないとのこと。しばらく船を走らせると鳥山が見えて、全員がワクワクしながらルアーを投げました。マグロほど大きい魚ではなかったのでライトなタックルを手に取りましたが、ロッドは、がまかつ「ラグゼランプーガ63」、リールはダイワ「カルディアKIX4000」、ラインはサインライン「シグロンPE8」2号、リーダーはアジーロ「船ハリス」16号2メートル。ルアーはジャッカル「タングステンジグ」「ラスパティーン」30グラムでした。

 1週間前にはこのジグでカツオと平ソーダが入れ掛かりでした。しかしこの日は魚が全く反応しませんでした。全員が5投ぐらいしたところ諦め、群れを探しに船は移動しました。どんどん移動するので、まるでハンティングのようです。

 次のポイントは、ブイでした。本来カツオ釣りはナブラを探すので、ブイはやりませんが、状況が良くないので、青物かまだ水温が若干高いのでシイラでもついていないか試すことに。私は動画撮影を開始。ここでは仲間にカンパチがヒットし、次々と季節外れのシイラもヒットしました。そしてまさかの巨大なメーターオーバーが、中村竜也さんのマグロ用ルアーに。ジャンプを見た時に船長も、「慌てずゆっくりやってね」とエールを送ってましたが、強い引きでドラグが鳴り、ラインがどんどん引き出されていってついには切られてしまいました。「久しぶりにあんなにでかいシイラを見たな」と船中が騒然とし、切られた中村さんはぼう然としていました。

 次なるポイントもブイ、ここでもシイラは連発し、しかしながら大物は全てバラシやラインブレークでした。先ほど切られた中村さんはまたしても巨大シイラをヒットさせましたが、数回の見事なハイジャンプの後、切られてしまいました。

 原因は何だったのでしょうか?合わせが弱いのか?それとも急に寒くなったので、船上でのアングラーの動きが鈍くなり、シイラの走る方向についていけなくなったのか?この夏ずっと使っていたラインが弱くなっていたのか?

 参加者の1人岩谷隆司さんは、私の少林寺拳法の師匠です。彼が釣ったのを見届けてから、私もシイラ釣りに参戦するといきなりヒット。ルアーはジャッカル「ビッグバッカーミノー」でした。みんながペンシルやジグでバラしていたりしていたので、ミノーの方がいいのかなと試してみると、それが大当たりでした。

 それを証明するかのように、その次のポイントでも他の人が掛け損ねて船べりでうろうろする1メートルはないけど大きめのシイラに「ビッグバッカー」を投げると一撃でヒット。みんなが驚いていたほどでした。

 今年の相模湾はこれからどうなるのでしょうか?このまま終わってしまうのでしょうか?何年か前のデータを見ると、11月に入って遊漁船が狙わなくなった頃、メジやカツオがフィーバーしたこともあります。今年、私たちは、大物は全て切られてしまっているので、この後何とか挽回したいものです。(東京海洋大学客員教授)

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