久米島のキハダ 秋まで待っててくれ

[ 2020年5月13日 07:02 ]

久米島はキハダ天国。40~50キロも夢じゃない
Photo By スポニチ

【ココが一番!】あと2カ月半、8月にはキハダの餌釣り開幕だ。相模湾で巨魚の爆釣が始まって10年ほど。一発大物との戦いは中秋まで続く。しかし、簡単には釣れない。それを解消してくれるのが「キハダ天国」沖縄・久米島だ。「釣れない気がしない」――コレが30年近く足を運ぶ理由だ。 (スポニチAPC・林 悠二)

 誰にでもあると思う。ここなら絶対、取っておきのポイントが。筆者の場合は久米島のキハダ。40~50キロ級も夢でない。45キロが自己最大だが、同行者は50キロ級を釣っている。クロマグロも回遊、地元プロが350キロ超級を上げるなどスケールのデカい釣り場だ。

 毎年通うがこれまで外れなし。久米島に精通する漫画家で本紙APCの桜多吾作さんともよく行った。

 「大物がウジャウジャいるからね。楽しみなんだ」

 当初はコマセを使うチャミング釣法。ハリに餌のキビナゴを掛け、コマセと一緒に投入。潮に乗って流れ出るラインが走る。瞬時に強烈な衝撃が襲い、怪力の持ち主と力比べの開始。

 藍より青い水面を透かし、コマセに集まる無数のトロピカルカラーの魚たち。その魚に飛び掛かるカツオやキメジ、キハダ…そこは天然の水族館だ。

 数年後には腕の太さもあるジャンボカゴでのビシ釣法に替わる。グッと効率が良いためだ。特大に備えハリス60号×20メートル。船はパヤオ(浮き魚礁)周りを旋回、魚探反応でタナの指示が。片舷に並ぶ4人が、ミヨシから80、100、120、140メートルとタナ違いで当たりを待つ。海面で“バッシャン”と鳥山の下に一抱えもある巨魚が何度も躍り出る。ヒット連発。釣り上げた大物を抱えて、日焼けした吾作さんは得意満面だ。

 そして10年ほど前からは現在主流のパラシュート釣法に移った。

 ナイロン製の袋にハリ掛けした魚のブツ切り、キビナゴ、フスマを詰めて、タナに送る。竿をあおると、海中にコマセの煙幕がパッと広がり、周りで漂う餌にヒットする。

 「ドラグは硬め。甘いとフッキングしない」(吾作さん)。

 強さは4~5キロ。キハダの歯はカミソリ状、のみ込まれるとハリス切れ必至だ。

 ハリを口の端(カンヌキ)に掛けるため、ドラグを強めにしての掛かり重視。「止まるまで絶対に触らないで」が“お約束”だ。

 バチバチ音を立ててリールからラインが滑りだす。走る、走る。ファーストランは一気に100メートル。爆走する相手が疲れて走りを止める。キハダが再び泳ぎだすための小休止だ。

 フワリと失速、この時が巻き取り開始の合図。主導権を奪うチャンスだ。水深1500メートル以上。気を許せばセカンドランが待っている。付き合うわけにはいかない。

 当初は手巻きリールが主流で、40キロ超の所要は約1時間。1匹でヘトヘト、両腕の筋肉痛も半端なかった。しかし、現在は馬力のある最新鋭の電動リールを駆使、100メートルダチなら10分以内でゲットできるようになっている。

 例年は相模湾の開幕前に小手調べで行ったが、春は新型コロナの影響で断念。秋に仕切り直す予定だ。

◯…初期は餌釣りが主流だったが、徐々にルアー人口が増加中。主に表層を狙うルアー組は、30キロ級を5分ほどで船べりに寄せる。ミヨシがルアー組、胴の間が餌釣りとゾーニングだ。

◯…数年前からキハダを航空便で送り始めた。現地で食べても、持ち帰る習慣はなかった。で、「ぜひ食べたい」家族の願いをかなえた。送料は40キロ級が関東圏で氷込み1万円前後。

▼釣況 釣り船、宿泊の案内は沖縄県久米島「ホテルガーデンヒルズ」=(電)098(985)2117。宿泊は朝食付き6500円。チャーター船は15隻。料金1隻7万5000円。パヤオ使用料1隻5000円、餌代別。

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