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春本番!!良型マコガレイ

[ 2020年4月16日 07:19 ]

杉沼さんが釣り上げたのは44センチのマコガレイ
Photo By スポニチ

 【釣り巡礼】シンプルタックルでも奥が深いカレイ釣りは初心者からベテランまで魅了してやまない。宮城県仙台湾は日本一のマガレイポイント。現在、春限定の“海底イベント”が開催中だ。(スポニチAPC・菅野 順也)

 ◎七ケ浜・やまさ丸

 カレイ類棲息数は日本一ともいわれる仙台湾。その魚影は「カレイの「巣」「じゅうたん」などと表現されるほど。カレイの種類も豊富でマガレイの他にマコガレイ、イシガレイ、ナメタガレイ、ムシガレイ、ソウハチなど。その中でも水温が上昇し始める春のこの時季は、マコガレイの活性が一気に高まる。餌が集まるポイントに群れが押し寄せるのだ。

 午前6時半、砂地の水深37メートルラインに到着したやまさ丸。佐藤大蔵船長よりゴーサインで一斉に投入となった。仕掛けは小型片天ビンの3本バリが標準。新鮮な青イソメを1つの針に2匹ずつしっかりと付けるのがお薦め。オモリが海底に届いたら魚にアピールする大きめの小突きを入れてから、次に食わせの小刻みな小突きに切り替えて、食わせの間も入れる。

 「ブルブル」と強い当たりが伝わってきた。まず竿を曲げたのは、より食欲旺盛なマガレイだった。2匹続いた後に明らかに先ほどとは違う弱い魚信が穂先に表れた。すかさず鋭い合わせを入れると「ゴツゴツ」と勢い良く竿を叩くような引き込みに変化した。上がってきたのは40センチのマコガレイ、本日の本命の食いにスイッチが入った瞬間だ!

 毎年この時季は欠かさず通っている、寒河江市・杉沼健市さん(64=建築業)は「数多く釣れるのと、手応えの良さがカレイ釣りの好きなところですね。大きいのが開始から来ましたよ」と44センチのマコガレイをキャッチ。左舷ミヨシで丁寧に小突きを続けてきた、塩釜市・平葭(たいよし)博さん(56=会社員)は「ナメタは煮付け、マコは刺し身、マガレイの小型は唐揚げにして甘酢あんかけが我が家の定番メニューです。喜ばれるので頑張りますよ」と、竿の操作に集中する。

 魚の食い込みに合わせて竿の交換も行っていた、大崎市・阿部雅己さん(50=団体職員)は「船釣りはカレイがメインです。ごくシンプルな自作の仕掛けを20年以上同じデザインで使っています」と次々に当たりをキャッチしていた。   佐藤船長によれば「マコガレイは一気に餌をのまずにいったん吐き出すことが多いです。即合わせが基本ですが、タイミングが合わない時にむきになり過ぎては逆効果です。そんな時は遅らせて一呼吸入れてみるのもありです」とのこと。

 当日竿頭となった私の釣果は51匹。合わせの緩急もうまくいって、半数以上がマコガレイだった。

 ▼当日の使用タックル 竿=がまかつ「鰈幻粋MH1・65」、仕掛け幹糸=ヤマトヨテグス「ファイター砂色」8号、ハリス=同「フロロハリス」4号、道糸=同「PE JIGGING 8 BRAIDED」2号。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、七ケ浜・やまさ丸=(電)022(362)3696。出船は午前5時半。乗合料金は餌付き8000円。

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