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ワカサギ砲連発!! ドーム大興奮 10センチ前後2年魚中心 手返し勝負

[ 2020年1月14日 07:30 ]

手ばね竿で協力しあいながら釣っていた安江さんファミリー                              
Photo By スポニチ

 【釣り日和】各地でワカサギが好調だ。仕掛けや釣り方など湖ごとの“仕様”があるが、「数釣り」なら長野県諏訪湖。水深も3~5メートルと浅く初心者でも楽しめる。(笠原 然朗)

 「何なんだ」「あり得ない」。興奮に満ちたつぶやきがドーム船内のあちこちから聞こえてくる。

 隣席で釣っていた高崎市の松田公明さん(52=飲食業)の魚探をのぞかせてもらうと…底から帯のように映る反応が途切れることがない。時に水面近くまで真っ赤。事実、波紋の中にはワカサギの群れが見える。

 もとはアユ釣り師で、一昨年からワカサギを始めたら「ここまでハマるとは思わなかった」という松田さんは、5本バリで3、4匹、ときにパーフェクトを連発。終わってみれば901匹。「新記録ですよ」とほくほく顔だ。

 「餌の紅・白サシは半分にカット。マメな餌の付け替えが釣果につながり、誘いと合わせが大切」というワカサギ釣りの“いろは”はこの日に限っては無視してよかった。仕掛けを下ろせばスレでも魚は掛かってくる。それも10センチ前後の2年魚中心だから掛かれば青物のように横に走る。
手返しの勝負だ。

 だが諏訪湖全体で釣れているか、というとそうでもないらしい。
 魚が“沸いている”ポイントは限られており、店主のワカサギ名人、中沢章さんが毎朝、ボートで釣ってみた結果、ドーム船を移動させ、場所を決めているのだという。「これからのドーム船は機動力も必要ですよ」とは85歳を迎えた経営者の言葉だ。

 短時間の釣りパックプランを利用して手ばね竿で釣っていたのは岐阜県中津川市から冬休みの旅行で訪れたという安江大輝さん(30=公務員)、妻の亜矢奈さん(29=会社員)、心(しん)君(6=小1)、心美(ここみ)ちゃん(4)家族だ。

 「ワカサギ釣りは初めてです。ドーム船は安全だし、暖かいのでいいですね」と十分なお土産を確保していた。

 「あの、前にワカサギ食べたいって言ってましたよね。もらってくれませんか?」。誰かが携帯で電話をしているようだ。外は雪。

 ◯…男性1人に女性2人のグループがいた。八王子市の高木二三男さん(67=自営業)と小林なつ子さん(68)、桑原玉枝さん(66)だ。この日“欠席”した高木さんの奥さんと女性2人がもともと「職場の同僚」。普段は旅行や釣り、ハイキングへ4人で出掛けているのだとか。「両手に花でいいわよね」とからかわれ、テレ笑いの高木さん。でも3人ともしっかり釣っていましたよ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、諏訪湖・民宿みなと=(電)0266(23)4423。乗船料大人3700円、4歳から小学生3000円、4歳以下1500円。遊漁料(中学生以上)1000円。

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