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シーバスのパレード大盛況!!! ディズニー沖も夢の国

[ 2019年12月7日 07:19 ]

船中の一番乗りは釣り初めての菅井咲人君。右は筆者
Photo By スポニチ

 【釣遊録】先月下旬、「フィッシングカレッジ奥山塾」のイベントで遊漁船をチャーターし、東京湾に釣りに出ました。

 タイトルは「ディズニー沖で釣りをしましょう」です。この時季は浦安のディズニー沖の幕張辺りにイワシなどが集まるため、それを追ってシーバスや、サワラ、イナダなどの青物が集まってくるからです。

 このイベントももう10年以上続けていますが、いまだに外したことはありません。

 ディズニーとあえてうたったのは、初心者の注目を引きたいからです。「釣りでなければ味わえない快感を」とこの釣りの面白さを広めているつもりなので、多くの釣り未経験者に釣りを体験してほしいからなのです。

 この日の参加者は指導を手伝ってもらえるベテラン3人を含む15人。残りの4人はレンタルタックルで釣り初体験という理想的な構成でした。

 当日はなんと、この秋一番の寒さと強風、そんな中で船は出港。最初のポイント羽田空港沖には既にシーバス狙いの船が集まっていました。船は大型船なので安心していましたが、初心者の方の船酔いが心配でした。

 親子で参加の菅井咲人君は釣り初挑戦でした。そんな彼が船中で最初のシーバスを釣り上げました。ルアーはビッグバッカー80でした。

 初めて釣ったその魚を「リリースしなさい」とは誰も言いませんでしたが、「小さいから」と彼はその魚を逃しました。立派です。そして船中2匹目も咲人君が。これにはお父さんの浩二さんもびっくり。息子が釣れてうれしい半面、父親がまだ釣っていないともやもやした気持ちと闘っていました。

 その後当たりがないので本命のディズニー沖へ移動。到着しましたが霧で建物が見えませんでした。しかしここでは群れが多く、45センチ前後のシーバスを中心に同サイズのイナダも連発し、その強い引きを全員が楽しんでいました。イナダがよく掛かる人と、全くヒットしなかった人ではルアーの動かし方が違うんでしょうか?不思議な状況にも出合いました。指導を手伝ってくれた鈴木博幸さん、青木秀夫さん、平井忠さんありがとうございました。指導終了後、超連発させていたのは見事でした。

 今回私たちが使用したタックルは仲良しだった友人の坂本理典さんのものです。

 彼は参加予定だったのですが、釣行の2週間前にくも膜下出血で突然亡くなりました。葬儀の際にご家族から「主人を釣りに連れて行ってください」と彼の遺品である釣具を受け取り、それで釣りをしていました。

 今回の最悪の天候の中で釣果をもたらしてくれたのは、まださんずの川を渡り切れない坂本さんのおかげかもしれません。

 坂本さんはいつも自分が釣りをしなくても指導をしてくれた笑顔が素敵なアンパンマンのような方でした。(東京海洋大学客員教授)

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