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タチウオ真っ盛り~武庫川一文字~

[ 2019年10月23日 05:30 ]

夕まずめの美しい景色の中、武庫川一文字でサオを振る女性アングラー
Photo By 提供写真

 厳しかった残暑もようやく過ぎ去り、涼しい六甲おろしが心地よい兵庫県尼崎市沖の防波堤・武庫川一文字で今年も待望のタチウオが釣れだした。まだ水温が高くて日ムラがあるが、いい日はメーター級交じりで2ケタ釣る人も出ている。渡船で現地へ運んでくれる「武庫川渡船」に足を運んで釣趣よし、味も最高の釣りを取材した。(スポニチAPC・野長 一則)

 武庫川の河口沖に東西4・5キロにも渡って伸びる広大な一文字。それが、午後3時に満員で渡船制限されるほど、タチウオ釣り人気は高い。釣り方はさまざまで、ドジョウのテンヤ仕掛けでの引き釣り、キビナゴのエサでの電気ウキ釣り、そして最近人気急上昇のルアー釣りなどがある。

 釣行日は1日限定のルアーによるタチウオ釣り大会が開催中。のぞくと、48人が参加しメタルジグやマナティーと呼ばれるソフトルアー釣りで競っていた。陽が落ちると一斉に電気ウキのエサ釣りがスタート。当方もこの釣り方が大好きで、タチウオがエサをくわえるとウキの明かりがユラユラと海中に沈んでいく一瞬がたまらない。

 残念ながら食いがあまりよくない日で、活性の低さに「アタリはあるけどハリに掛からん」と嘆き節がこぼれる。「水温が高すぎる。まとまった雨がほしいね」と武庫川渡船のスタッフも様子見だ。

 そんな中でも兵庫県川西市の山田真次さんが、まだ明るさが残る午後5時半ごろに99.98センチを釣り上げた。「ここにはよく来て、ドジョウの引き釣りやルアーで楽しんでいます」と笑顔。大阪府吹田市の圓野桃子ちゃんは「昨年は釣ったけど今日はお父さんだけ」とちょっぴり残念そう。午前中の釣果では大阪府八尾市の田中智裕さんが71センチのサワラを上げるなど、良型アジやハマチも釣れていた。

 武庫川渡船では今月31日まで、釣り具メーカー「オンスタックル」によるタチウオ釣り大会が開催中。涼しくなった武庫川の一文字で一日中、釣りざんまいを楽しんでみては。

 問い合わせは武庫川渡船=兵庫県尼崎市平左衛門町66、尼崎市釣り公園敷地内。阪神電車武庫川駅下車、武庫川尻東堤防沿い国道43号線ガード下より送迎バスあり(要連絡)。電話06(6430)6519。


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