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夫婦で良型トラウト連発 早朝が狙い目!8時には当たりが…

[ 2019年9月28日 07:03 ]

筆者の夫人、幸代さんに良型レイク
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】4月から9月まで半年間、トラウトの釣りを楽しませてくれた栃木県日光の中禅寺湖。禁漁間際に妻と一緒に観光を兼ねて出掛けました。場所の確保が大変なほどにぎわう最盛期の5月ごろとは違い、湖面上に釣り人の姿はほとんど見られませんでした。

 午前4時から釣りが可能ですが、私たちは明るくなった午前5時すぎにエンジンボートで出船。明るいとはいえ霧雨が降っていました。魚探をかけてポイントを探し、この辺りだなという場所を見つけました。ボートを立て直し、第1投を投入しようとしていたら「おはようございます」と霧の向こうから声がしました。ボートが近づいてきて、「やっぱり奥山さんだ」と声を掛けてきたのは友人の細井直人さんでした。彼はいつも手こぎボートでレイクトラウトをたくさん釣っています。さすがに疲れるので最近はエレキモーターを買ったばかり、静かなので気が付きませんでした。

 「先週もここで釣れましたよ。朝8時までで当たりがなくなります」と教えてくれました。

 釣りを開始しルアーを沈めて巻き上げると、すぐにブルンと小気味良い当たりが、そして間を置かず妻にもヒット。なんと夫婦でダブルヒットです。これは最高の釣りの始まりです。

 2人とも50センチほどのレイクトラウトでした。写真も撮らずにすぐさまリリースし、大物を狙います。ここ中禅寺湖には1メートルを超えるレイクトラウトもいるのです。

 妻はベイトタックルを使うのが今回初めてです。沈めて釣るのでキャスト技術はいらないと思って使用させました。
 ベイトの方が沈んでいくルアーに食いついた時の当たりが取りやすいのです。

 案の定、妻の2匹目もすぐにヒットしました。私の2匹目はファールフック(スレ掛かり)でした。妻が「それはノーカウントね。」というので、調子に乗っているなと思いました。私たちが4匹釣ったところで、細井さんも既に4匹釣っていましたから、朝から連発のようです。

 ボートが風に流され、また風上のポイントへと戻り、同じような場所を繰り返し探っていると、妻に強烈な当たりが来ました。
 「ファールフックじゃないの?」とからかいながら見ていると、それが写真の60センチの魚でした、体高があり、とても大きく見えました。おそらくワカサギをたらふく食べているのでしょう。魚探にはワカサギの魚影も映っていました。

 今回の釣果は妻6匹、私6匹で12匹も釣れましたが、午前7時半のヒットを最後に当たりはなくなりました。細井さんは11匹。彼のいう通り「8時になると当たりがなくなる」は中禅寺湖のミステリーとして、来年以降に解明したいです。(東京海洋大学客員教授)

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