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シーズン本番 大物ダイチャンス 良型続々!!水温下がれば数釣りも

[ 2019年9月25日 07:17 ]

3キロ級を釣り上げた小野田さん
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】沼津・常勝丸の狙う沼津湾でマダイが好調。特に今年は大型が多く、マダイファン憧れの10キロオーバーも出ている。置き竿にした軟調長竿がズドーンと絞り込まれる快感。一発大物勝負だ!(芝 真也)

 10・2キロ、10・5キロ、12・2キロ、10・3キロと10キロ超のマダイ4匹を筆頭に、常勝丸では、8月に入ってから大型が連日のように上がっている。

 「良型のマダイが湾内に集まっています。記録更新のチャンスですよ」と鈴木茂船長。

 当日は筆者を含めて8人が集まり、午前5時に出船。ポイントは港から5分ほどと近い。到着すると「タナ28メートルでやってみましょう」と合図が出て釣りスタート。水深は47メートル前後。

 ポイントの近くにはイケスがあり、海中にはロープが入っている。ヒットすると、マダイはイケスに向かって走ることもあるので、糸を出し入れしながらのやりとりはできない。やや強気のやりとりを行う必要があるので、仕掛けはハリス5号×10~12メートルが基準。大型に的を絞って、これより太いハリスで挑む人もいる。

 タナは上から取り、餌を食いに上がってくる魚を狙うので、ビシを深く沈めないよう注意。指示ダナより5メートルほど余分に落として、そこからコマセをパラパラとまきながらタナまで巻き上げた。

 置き竿で5分ほど待ったら、付け餌の点検とコマセの詰め替え。それを行いながら狙っていくと「良い反応になってきた。食いそうだよ」と船長のアナウンス。持参した探見丸にも、太いスジ反応が出ていてドキドキ!緊張感が高まる。

 朝イチのチャンスタイムにヒットが訪れたのは、左舷トモから竿を出す富士宮市・小野田尚之さん(47=会社員)。青物のような鋭く突っ込む強い引きを見せて、上がってきたのは3キロ級の本命。「良型が上がっている情報を見て来ました。うれしいです」

 いつ食ってきても良さそうな反応が探見丸に出続けているが、なかなかヒットしてこない。「潮が澄んでしまったね。マダイが警戒しているのかも」と船長。

 右舷ミヨシの川崎市・加藤頼宏さん(46=会社員)は、2・4キロの本命をゲット。「潮が流れているように感じたので、仕掛けがなじみやすいよう、ハリスの上側に重めのガン玉を打ってみました。作戦成功です」と、技ありの一匹。

 当日は憧れの10キロオーバーは出なかったが、反応は多く、まだまだ狙っていけそう。イケス周りのほか、沼津湾内でも屈指の好ポイント「長根」でも釣果が出始めている。

 「もう少し水温が下がれば、1~2キロ級の食べ頃サイズが増えて、数釣りも楽しめますよ」と船長。秋ダイシーズン本番に向かって、今後が楽しみだ。

 ○…当たりが訪れても、向こう合わせ的なコマセマダイだが「当たりが来たら、しっかり合わせてください。取り込める率が高くなります」と船長。良型になると、口の周りが硬く、しっかりとブッキングしていない場合が多いようで、ハリス切れのほか、ハリ外れによるバラシも多いことが理由。竿を立てて、しっかりと合わせることでバラシが少なくなる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津・常勝丸=(電)055(941)3163。出船は午前5時と午後1時。乗合料金は共に9000円。通しは1万5000円(コマセ2キロ、氷付き)。予約乗合。

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