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アブラボウズ入れ食い 船長の指示守るだけ!1投目から

[ 2019年8月21日 07:21 ]

巨大なリールも迫力。35キロを釣り上げた木村さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】目指すは100キロ超え!巨体に似合わない繊細な当たりを逃すな!深海に潜む高級魚、アブラボウズを狙って茨城県平潟沖へと繰り出した。(スポニチAPC・菅野 順也)

 「底取りをこまめにするだけです。海底の起伏はこちらからアナウンスしますので合わせてください。難しい釣りではありませんよ」と話す鈴木和次船長。第十五隆栄丸は午前6時に水深600メートルのポイントへ到着。ホーンの合図で後方から順番に仕掛けが投入された。使用する餌はスルメイカの1匹掛けが基本。他にはサバの半身やアナゴなども効果的。私は個人的に実績が高いカツオのハラミをスルメイカと一緒にハリに付けた。

 500号のオモリが海底に届いたらいったん持ち上げて再び落とす。潮の流れは速く、糸を出し入れして海底をトレースするようにタナをキープ。「ここからカケ下がりになります。一気に深くなりますから、よりこまめにタナを調節してください」と鈴木船長のアナウンス。

 底を取り直した私の竿に動きが表れた。わずかな振幅に始まって徐々に大きくなっていく。ここで焦ってはダメ、貴重な魚信をじっと我慢して待つと、大きく竿の胴まで入った。電動リールのスイッチを入れると強い引き込みに変わり、ハリ掛かりを確信。15分後に13キロのアブラボウズが姿を見せた。中型だったがうれしい船中一番乗りだ。

 巻き上げ中に隣席でも竿が曲がった。アブラボウズ釣り初挑戦の、埼玉県川口市・金田賢宇さん(49=自営業)は「こんなに簡単に釣れるとは思っていなかったので驚きです。うまいと聞いているので、食べるのも楽しみです」と35キロ級を釣り上げにっこり。なんと、1投目から6匹が船上に並んだ。

 次の投入でも食いは続いた。自己ベストは82キロという同草加市・木村雅之さん(63=自営業)は「100キロオーバーが目標です。船長の指示を的確に守るのが一番のコツだと思います」とこちらも35キロ級をキャッチ。

 浅場から深海までなんでも追い掛けるという、茨城県坂東市・尾高幸男さん(71=会社員)は「水深がある分、上がってくるまでドキドキ感が長時間楽しめるね。取り込みも気が抜けないよ」と、2匹の本命を釣り上げた。

 終始食いが立って、トップ4匹、私も33キロを頭に3匹の釣果。6投目の最終流しまで電動リールのうなり音が鳴り響いていた。

 ▼当日使用のタックル ハリス=ヤマトヨテグス「フロロプロハリス」30号、幹糸=同50号、仕掛けは金具=下田漁具「オールステンレスストロング親子6/0×4/0」「ストロングスイベルトーナメントスナップ付2/0」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平潟・第十五隆栄丸=(電)0293(46)3980。出船時間は要確認。乗合料金は2万円。

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