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銀ギラ40センチ超クロダイ 練り餌で粘って奏功!!障害物なく引き楽しめる

[ 2019年8月2日 06:12 ]

40センチ超の良型を釣り上げた伊東さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】夏のクロダイ釣りは漁港周りが面白くなる。秋田県にかほ市の金浦(このうら)漁港内で狙った。銀色も鮮やかなクロダイが堤防に引き上げられた。(スポニチAPC
小林 純平)

 堤防には地元・にかほ市の伊東弘貴さん(42=会社員)が既に竿を出していたが釣果はまだない。餌取りはフグや小アジでオキアミでは持たないそうで、食わせ餌はマルキユー「食い渋りイエロー」を使っていた。

 水深は5~6メートル。潮の動きは見られない。まき餌はウキの回りに集中させた。筆者は付け餌を、オキアミ、「食い渋りイエロー」「チヌパワーくわせダンゴ」(マルキユー)のローテーションである。

 スタートして1時間ほどで、ようやくはっきりとした当たりが出るようになったが、時たまチャリコ(マダイの幼魚)がハリ掛かりしてくる。

 それまで練り餌で粘っていた伊東さんに本命が食ってきた。チヌ竿だから弓なりに曲がっている。磯場と違い障害物もないので魚の引きを存分に楽しんでのやり取りである。タモに入れると夜勤明けの顔がほころんだ。40センチを超す良型のクロダイだった。

 筆者の愛竿には当たりが出るのだが、魚の反応はなく空振りの連続。たまにオキアミでむ前にウキが引き込まれる。

 マアジに遊ばれているようだ。

 付け餌を、練り餌や「チヌパワーくわせダンゴ」に替えたり、仕掛けをはわせるようにタナを変えてみても本命からの当たりは遠い。

 忍耐の釣りが続いている筆者の横では、再び伊東さんにクロダイがヒットした。不規則に竿が海面近くまで曲げられる。またも40センチオーバーであった。やはり地元の釣り場を知り尽くしている強みなのか。納竿間際に筆者には30センチクラスのマダイが釣れたが、この日は完敗を認めざるを得ない。

 夏場の釣りは、クロダイに限らず付け餌の選択が最重要である。
 ▼釣況 由利本荘市・つりショップ本荘=(電)0184(22)2443。

 ◎釣り人掲示板

 上信越地区東日本釣宿連合会所属、新潟県上越市のいとう釣具店主催の第31回「スポニチ賞クロダイダービー」が先ごろ、終了。新潟、長野、群馬、埼玉県など各地から329人が参加。ウキ釣りとブッコミ・前打ち・落とし込みの2部門で競われた。(上越市・伊藤 裕子)

 ウキ釣り部門で優勝を手にしたのは4月28日、53・8センチ、2・8キロのクロダイを釣った長野市の和田一広さん。場所は上越市の郷津。竿を出して30分。一瞬よそ見をした時ウキが沈んでいた。慌てて聞き上げると手応えが。今季初めての釣行で、いきなり“ゴーマル”を獲り、最終日まで独走を貫いた。

 ブッコミ・前打ち・落とし込み部門の優勝は5月18日、53・4センチ、2・45キロを釣った高崎市の新井圭さん。2年連続の栄冠を手にした。当日は50センチクラスを連続して5匹ヒットという、テンションの上がる活性の高い日だった。「3年連続優勝を目指します」とコメントした。

 ◆大会成績(クロダイ1匹の全長、単位センチ。同長の場合は重量差)

 ◎ウキ釣り部門

 (1)和田一広(長野市)53・8(2)徳竹優(山ノ内町)53・0(3)西明和(長野市)53・0(4)遠藤栄治(同)53・0(5)相馬亮太(上越市)52・6。

 ◎ブッコミ・前打ち・落とし込み部門

 (1)新井圭(高崎市)53・4(2)舟波俊明(上越市)52・6(3)山田絵美(山ノ内町)52・3(4)湯本隆士(中野市)51・3(5)山田功(山ノ内町)51・0
=敬称略=

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