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ツ抜けマルイカで喜ばせ隊 12匹に家族の評価赤マル急上昇!?

[ 2019年7月15日 06:05 ]

スミデッポウを食らって苦笑い
Photo By スポニチ

 【根ほり葉ほりおじゃま虫ま~す】好調な葉山沖のマルイカがラストスパートを迎えた。鐙摺(あぶずり)港には難敵攻略を狙う腕自慢が集結。2船出しの、たいぞう丸におじゃま虫ました。(スポニチAPC・町田 孟)

 微妙で繊細・精緻。高難度でおいしい。だからこそ…のめり込む要素は強いが動機もさまざま。
 「母ちゃんと娘がイカ大好きなんで。タチウオあたりだといい顔しない」。荒井健治さん(64=横須賀市)は喜ばせ隊だ。恵子夫人(62)と長女・佑子さん(29)との3人暮らし。これが3回目の挑戦。1回目が8匹、2回目は9匹。三度目の正直でのツ抜け狙い。
 マアジ、タチウオ、マゴチなどなんでもござれ。一番のお気に入りはアマダイ。「今年52センチを上げました。外道でオニカサゴも出るしね」。釣り歴40年以上のベテランもくせ者相手では勝手が違う。仕掛けは河村丈史船長=写真=が「初心者はその方が無難」と薦めるブランコで挑んだ。乗りの感触と合わせのタイミングに苦戦しながら12匹。「何とか」公約実現だ。
 初の船釣りが無謀にも?銭洲だった。友人グループで大物狙い。ところが現場まで陸4海4の計8時間。キャビンで睡眠を取ろうにもエンジンがうるさくて「全員寝不足」。胃液を吐きながらウメイロ、メジナなどはものにしたがもくろみは外れた。
 それでも懲りなかったのは釣りに波長が合ったからだ。「日常から離れられて精神的に解放される。潮風に当たるし健康にもいい」。
 建設関係の仕事。現在は横須賀の米軍ベースキャンプが中心だ。竿を手にするのは「忙しくて月に3、4回」。少し物足りなさそう。ゴルフにも手を出したが今一つなじめなかったらしい。「競馬はスポニチさんのAI予想(SIVA)を見ていたんですけどパッドが壊れて今お休み中」。
 最近、他に大きな楽しみができた。独立している長男・大介さん(34)に「来年の2月、子供ができるんです」。初孫になる。「のんびり釣りばっかりしてられないかな」。もう、おじいちゃん顔になっていた。

 ○…桝本慎二さん(45=目黒区)は「今年から始めたばかり。今日で10回目」。それまでは東京湾の釣りが主流でいわば“武者修行”。自営業をやり繰りしながら「週1、2回」集中的に通っている。河村船長も「熱心な人です」と認める。はまり具合が半端ない。グラスで超ペナペナ専用穂先を自作。それも「オモリに合わせて先だけ取り換えられるよう」。30本以上を持参するほど。出だしの深場はもう一つだったものの、浅場に移って怒とうの追い込みで42匹。仕掛けは直結で通した。「基本的に技術で差が出る釣りが好きですね」。そう遠くない時期に名手の1人に数えられそうだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)046(875)1932。午前7時出船。乗合料金9500円。

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