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東京湾はマアジ天国 軽い、浅い、簡単、数も出る4拍子 フライじゃなく天ぷらで食す

[ 2019年5月5日 06:31 ]

細川さんは40匹に良型もゲットでニッコリ                               
Photo By スポニチ

 【一釣一品食べま専科】アジ天を食す。振り返ってみれば天ぷらにしてなかった。合わないと決めつけていたんだね。フライ同様、揚げるのには変わりない。思い直して川崎・中山丸に乗り込んだ。(スポニチAPC町田 孟)

 東京湾総選挙をすればマアジがトップだろう。ライトタックル(LT)で狙うのが主流だ。軽い、浅い、簡単。おまけに数も出るの4拍子。釣り入門にももってこい。この“お手軽さ”は親しみやすくノリがいいってこと。人気が出るのは当然だ。まっ、話していて楽しいおねえちゃんってところかな。おすましさんよりツーカーになりやすいでしょ?

 今やブランド化したサバ嬢。大衆の心を捉えるのはこのアジっ娘(こ)しかいない。それが入れ食いとくりゃあ…。
 【釣戦】40号のビシ。仕掛けは2号。ハリは9、10号。難しい技はいらないが法則はある。中山勝之船長から何度もアナウンスが入る。「タナは2メートル。1メートルでコマセを振って1メートル上げて待つ。2回ほど繰り返して当たらなきゃ回収して入れ直す。マメにやってください」  水深は15~25メートル。結構忙しい。「竿先を激しく叩くときは上バリに食ってる。少し待つか軽く巻き上げればダブルも狙えますよ」。ただ、欲張るとゼロってこともあるからね。
 【クッキング】小ぶりなものを3枚に下ろす。ウロコ、ゼンゴの処理は当然。皮はそのまま。軽く塩をして15分、うっすら汗をかいてきたらサッと酢洗いする。臭みを取るひと手間ね。水気を拭き取り、天ぷら粉をはたきつけておく。冷水に粉を入れサクッと混ぜる。
 衣をまとわせたら皮側から170度~180度の油の中へ。木の芽、シソの葉、ノリなどを抱かせればワンランクアップ。高い音に変わった時が引き上げの合図さ。季節の野菜と一緒に。天つゆもいいけれど抹茶塩、藻塩などで食べてもオツだ。
 手もみしながらハシを伸ばした家人。「いろいろな味を試さなきゃ」。パクパク平らげた揚げ句ソースを持ち出してきた。おい、そりゃないだろ。こっちの顔がブルドッグじゃ。

 ○…細川裕司さん(43=川崎市)はアジの他に一つテンヤのマダイやタチウオを主に狙っている。会社の休みの関係で竿を出すのは「2カ月に1回くらいですかね」。だからだろうか「前日に支度している時が一番楽しい」。動作の端々にもウキウキ感が。コツコツ数を重ね晩酌のおかずには十分の40匹を確保。魚の処理は奥さんの役目だが「手伝わないと機嫌が悪くなる。スーパーで買ってきた方が楽なんて言う。ホントのおいしさを教えてやらなきゃ」。腕まくりの様相だった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、川崎・中山丸=(電)044(233)2648。出船は午前6時45分。料金7800円(餌、氷付き)。

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