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春のイサキ 数より型 本格シーズン少し先もジャンボ交じる

[ 2019年4月23日 07:11 ]

易さんは良型の一荷
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】各地でイサキが釣れている。初島周りの好ポイントでも、ジャンボ交じりで楽しませてくれる。福浦・よしひさ丸に出掛けた。(スポニチAPC 永井 裕策)

 ここ数年、初島周りのイサキの味に魅せられている。今年はいつから食いだすのか、気にしていたところ、例年通り開幕から釣れ始めた。

 「梅雨イサキ」という言葉があるように本格的なシーズンは5月下旬頃からだが、今季の模様はどうか?

 「まだ始まったばっかりなので、釣果にはムラがありますが、昨年よりは良さそうです。おかずにはなりますよ。ここのイサキは型もいいけど、脂の乗りも良く焼くとジュウジュウといってうまいですよ」と高橋稔船長も太鼓判。

 ポイントに着くと、「タナは25メートル。5メートル下まで落として、コマセをバラッと出してタナに合わせてください。コマセのまき過ぎはダメですよ」と合図が出た。仕掛けは3号×6メートルの3本バリにオキアミを付けて投入する。

 開始早々、右舷ミヨシの釣り人の竿が大きく曲がった。やりとりして上げたのは35センチオーバーのジャンボイサキ。幸先の良いスタートを切った。その後も、ポツリポツリと食う状態が続く。まだイサキの活性が低いのかほとんどが下のハリに掛かってくる。イサキ釣り独特の多点掛けが見られない。こんな時は型が良いので1匹を大切に釣り上げていった方が数が伸びる。

 最初のポイントでは、イサキの他にメジナの方が元気よく、ウマヅラなど餌取りも多くなってくると、船長は反応を見つけ移動を繰り返す。

 ここでは、イサキの食いもまずまず。ギュギュンと重量感の引きに2点、3点掛けの釣り人も何人か見られ、サービスタイムとなったが長くは続かない。

 左舷ミヨシの小平市の昜新一郎さん(58=会社員)が「今日は渋かったけど、良型が釣れて、おいしいイサキが食べられます」。

 餌取りが多くなると、移動を繰り返す。

 右舷胴の間では、府中市の雨宮治郎さん(50=会社員)が良の3点掛けに「渋い中、やりましたぁ~」とうれしそう。

 初島周りのイサキは梅雨ごろが本番。トップは20匹前後だが、型は良い。数よりデカくてうまいイサキを釣りたいという人にはお薦め釣り場だ。

▼永井の理論

 ハリスは長め、ハリスも3号と太めなのは、メジナやマダイなどが交じるから。そのためマダイを釣るためのタックルがベスト。

 コマセワークが釣果につながる。ビシにはオキアミをひとつかみ入れて、パラッと出すこと。コマセのまきすぎは餌取りを上ずらせてしまい邪魔される。
 基本的には、指示ダナの5メートル下から、コマセを少しずつ出してタナで待つが、餌取りが多くなったら(1)指示ダナで止めて、コマセを出してイサキを浮かせて釣る(2)指示ダナより5メートル下ろして、コマセを出さずにリールを早巻きして、一気にタナまで上げて待つ――など工夫もしてみよう。

 餌取りが多くなると、船長は移動を繰り返す。その1~2投目がチャンス。トラブルがないように投入する。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。午前5時集合。乗合料金1万円(氷、コマセ付き)。

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