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ホソ〜いとこから 超繊細1円玉タナゴ 細かすぎる当たり楽しもう

[ 2018年11月18日 07:58 ]

1円玉サイズのタナゴがポツポツと釣れる
Photo By スポニチ

 【釣り姫見参!!】得意はルアーだがマグロからワカサギ、アユまで釣りは何でもござれ!という“釣り姫”ことふくだあかり。今回は晩秋の日だまりでタナゴを狙った。極小仕掛けで釣る日本伝統の釣りだ。

 茨城県霞ケ浦は茨城県民の誇り。豊かな水をもたらしてくれる。 多くの魚を育む湖では、漁業や釣りがとても盛ん。私も幼少期には父と一緒にフナやウグイを釣って遊んだなじみ深い場所だ。

 湖沿いを車で走れば、あちこちで釣り人が竿を出しているを見かける。日だまりの中、のんびりと釣りをしてるおじさまたちが狙っているのはタナゴだ。

 海釣りにはない極小・極細仕掛け、繊細な当たり、美しい魚体が魅力的な釣りだ。

 霞ケ浦から毛細血管のように張り巡らされている「ホソ」と呼ばれる細い水路や「ドッグ」と呼ばれる船だまりには無数の小魚たちが居る。私も数年前にタナゴ釣りをしてからというもの、その魅力にハマり、ちょっとした時間と、天気がいい日は県内にある実家からこそっと釣りに出掛けている。

 この日も海は荒れ模様だったものの、陸では初冬のポカポカしたタナゴ日より。私が用意したのは、かつて祖父からもらった白竹でできた手作りの和竿。硬く、しなりはほとんどない、長さは50センチ程度の短いもの。そこに昨年、ポイントで知り合った地元のおじさまがくれた特製の極細タナゴ仕掛けと美しい模様の入った極小の中通しウキ。練り餌はグルテンにマヨネーズと「味の素」を混ぜ、冷蔵庫で1晩寝かせたもの。

 ポイントは、季節によって変わってくる。小魚たちは水温や水流などの影響ですみかを変えるので、どこがポイントだとは断定しにくいけれど、ある程度水量と水流があれば、大抵どこにでも魚はいる。ただタナゴを釣ろうと思うとこれは難しい。

 今回は前回、タナゴが入れ食いになったポイントに入ったけれど、なぜかクチボソばかり釣れてタナゴが全然釣れない。なのでポイント移動を繰り返す。 車を走らせ良さそうなポイントがあれば、さっと仕掛けを落とし、反応があるか確かめる。何度かそれを繰り返し、運良くタナゴが釣れればそこに1日腰を落ち着ける。

 あるいは晴れて気持ちいい陽気の時には必ずどこかに陣を構えているおじさまに声を掛けて隣でやらせてもらうか、こそっとポイントを教えてもらうのも良い。

 そこに何十年も通うベテランさんがヒミツのポイントや仕掛けや秘伝の餌を教えてくれるかもしれない。

 私もこの日、2人組のおじさまに声を掛け、隣でやらせてもらった。春の婚姻色が出るサイズが大きく活性の高いタナゴとは違い、まだまだ小さい小型ばかりなので当たりは出るものの掛けるのが難しく、餌を極小にしたり、練り餌の硬さを工夫したり、タナを変えたりと、かなり苦戦したけれど、タナゴ釣りの真骨頂とも言える1円玉サイズをポツポツと釣ることができて楽しめた。

 ただ、この日釣れたポイントも、草が枯れると途端に釣れなくなるらしい。そしたらまた次のポイントを探しに行こう。寒くなって魚が1カ所に固まる1〜2月もタナゴのシーズン。なかなか見つからないポイント探しもまたこの釣りのだいご味だ。

 ※ドッグは釣り禁止の場所があります。車を停める場所も注意してください。漁業者や地元の方に迷惑にならないようにルールを守って釣りをしましょう。

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