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貸し竿でV キメジ9・5キロ!和田さん「やった」

[ 2018年9月19日 07:20 ]

念願のマグロを釣って優勝した和田さん
Photo By スポニチ

 女性だけの釣り大会「スポニチ創刊70周年記念 シップスマストカップ2018レディース鮪(マグロ)チャレンジ」が16日、相模湾一帯で開催された。平塚・庄三郎丸の12、17、22、23号の4船に分乗した67人の参加者の中で、22号船の江東区・和田まりえさん(30=会社員)が9・5キロのキメジを釣り上げ総合優勝を果たした。(笠原 然朗)

 9月の相模湾に花が咲いた。女性だけで満員の庄三郎丸に、行き交う僚船の男性釣り客たちも目をパチクリ。伊豆大島を間近に望むポイントに集結した約40隻の大船団の中で、“シップスマスト船”は華やかさも一番なら、釣果だって他船に引けを取らない。

 「一度、マグロを釣ってみたい」という夢を胸に参加した48人の“貸し竿”組に交じって貫禄を見せつけたのは墨田区の入稲福(いりいなふく)佳寿巳さん(41)。釣り具メーカー「ハヤブサ」のフィールドスタッフで、今年5月に沖縄・久米島で46キロを筆頭に4匹のキハダを上げた実績を持つ。「タナ取りを正確に…」を心掛けて6キロの特大本ガツオを上げて総合3位。「女性でも安心して参加できるこの大会がマグロ釣りデビューの良いきっかけになればいいですね」とは“先輩”から参加者たちへのメッセージ。

 カツオは釣れるがマグロが口を使わない状況の中、総合優勝の栄冠に輝いたのは“貸し竿”組の和田さんだった。「最初は何が掛かったか分からなかったんです。気がついたら糸が100メートルぐらい出ていて…」。船長、スタッフ、同乗したほかの選手の声援を背に魚と戦うこと約10分間。やっとタモに納まった魚に「やった。私にもマグロが釣れたんだ」。

 釣りを始めたのは今年1月。「今年の夏の目標はキハダを釣ることでした」。魚は少し小さかったけど、夢はここでかなった。

 ▼APCの目 秋の彼岸を目前にした相模湾に、女性だらけの大型船が4隻出現!女性アングラーがキハダ、本ガツオにアタックしたのだ。超大物のキハダ対象の女性大会はおそらく世界初の試み。青モノは例年、北風が吹きだすこの頃から最盛期に突入、ますます面白くなる。この日は4〜5キロ級の脂が乗った本ガツオが主体だったが、10キロ近いキハダも上げるなど女性パワーがサク裂。楽しい一日となった。(林 悠二)

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