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タイミング〜!ヒラメ11・46キロV 仁木さんの名人芸

[ 2018年9月5日 10:45 ]

仁木さんは大型をそろえて優勝
Photo By スポニチ

 スポニチ創刊70周年記念 アサヒビール・アサヒ飲料カップ2018「階上ヒラメ釣り大会」が2日、青森県階上町のさかした釣具店をベースに開催された。10隻に分乗した参加者55人の中でヒラメ5匹の総重量11・46キロを釣った三沢市の仁木君雄さん(63=非常勤)が優勝した。 (笠原 然朗)

 階上沖のヒラメ釣りは伝統漁具「マスナタ」を使う。魚の形を模した鉛の塊で、大会で使われたのは400グラム。竿を上下させながらこれを動かし、枝バリに付けた餌の冷凍イワシを踊らせる。魚がイワシを追っている姿を演出して、ヒラメの食いを誘うのだ。

 ポイントは晴天の夏空が広がる階上沖の45〜50メートルダチ。第3浩丸に乗船した八戸市の加賀幸之助さん(48=会社員)は「1で上げて、2、3、4で下ろす」のリズムを繰り返し船中最大1・80キロの良型を釣り上げた。「マスナタ釣りは2年ぶり。疲れました」

 食い渋りの中、断トツの釣果で優勝したのが第18正栄丸に乗船した仁木さんだった。「一年を通して週1回は竿を出しています」というベテランで階上沖は自分の庭のようなもの。「底から2メートル上げて、ゆっくり、速く、止めるのパターンを組み合わせて竿を上下させました」。タナ取りも「潮が速かったので5分間、当たりがなければ取り直す」の名人芸で3・60キロの大物をはじめ5匹。「皆もっと釣ってくると思っていたのですが…ラッキーです」と話していた。

 400グラムのマスナタを竿を上下させながら動かし続ける釣りは重労働。だが福島市の佐藤純子さん(46=会社員)は「疲れません。楽しいです」と涼しい顔。ヒラメは釣れなかったが1.50キロのイナダを釣って女性賞を獲得。

 祖父の山川憲一さん(70=会社経営、福島県桑折町)に連れられて参加したのは福島市の木村礼亜君(12=中1)。第3浩丸の船中第1号をはじめ2匹釣ってジュニア賞。昨夏、釣れたアイナメを食った90センチ以上の大ヒラメを逃した。「腕が筋肉痛」と言いながら大人に交じって奮闘していた。

 ▽主催 スポーツニッポン新聞社 東日本釣宿連合会

 ▽後援 モーリス

 ▽特別協賛 アサヒビール アサヒ飲料

 ▽協賛 オカモト、サクラ高級釣竿製造所、佐渡汽船、サニー商事、シップスマスト、シマノ、ジャルパック、上州屋、大同石油、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、ルミカ

 ◇大会成績(ヒラメ5匹の総重量、単位キロ)

 ▼総合賞 (1)仁木君雄(三沢市)11・46(2)岸本正貴(盛岡市)6・62(3)後村清紀(八戸市)6・30(4)長田克之(仙台市)5・06(5)佐々木喜次(八戸市)5・02

 ▼大物賞 仁木君雄(三沢市)3・60

 ▼ジュニア賞 木村礼亜(福島市)1・04

 ▼女性賞 佐藤純子(福島市)イナダ1・50

 ▼外道賞 佐々木英雄(八戸市)イナダ1・96 大畑明宏(二戸市)アイナメ1・22 =敬称略=

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