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ニジマス成長願い“増す” つわもの67センチ フライでファイト!!

[ 2018年7月14日 07:47 ]

筆者り妻・幸代は67センチのニジマスをゲット
Photo By スポニチ

 東京が梅雨明け宣言した6月末、炎天下を富士五湖の精進湖へ家内と釣りに出かけました。

 天気の急変もあり、ウエイダーをはかなくても釣りが可能な護岸のある場所を選びフライ釣り開始。午後4時を過ぎていました。

 ライズ(水面での索餌)はなく、偏光グラスで川の中をのぞいてみると、小型のニジマスが、流れてくるものを捕食しているのが見えました。ウエットフライ、ニンフなどさまざまな水中用フライを試しましたが、私も家内も全くヒットせず、「天気が良すぎてダメなのかしら?」と首をかしげていました。

 しかし日が陰り、夕マズメを迎える頃、状況は一変しました。水棲昆虫の羽化が始まり、周辺がライズだらけになりました。家内がクリーム色のウエットフライで2匹連続ヒット。25センチぐらいのニジマスでした。

 「大きいのがいる」と家内。偏光グラスを掛け直して見てみると、50センチぐらいの魚が目の前にいました。そしてライズ。それは水棲昆虫ではなくテントウムシのようなものを食べていたように見えました。それに似たフライがないかとボックスを探しましたがありませんでした。

 仕方がなく、同じような丸いシルエットのフライ、グローバグを家内に勧め、ティペットもちょっと太いのに替えました。0・9号(3ポンド)です。

 準備が終わった頃、「あれ?いなくなった?」と見えなくなった魚を探しながら「とりあえず、どんな感じで流れるか見てみたら?」とキャストを促し、家内がペチャッと至近距離へフライを落とすと、いきなり黒い影で出てきて、水面近くを流れるフライを食べました。

 「来た!」。家内の合わせもバッチリ決まり、魚はジャンプを2回して下流に向かって走りました。フライリールが音を立てて逆転し、クリック音を響かせます。

 食いついた時は先ほどの50センチぐらいの魚だと思いました。しかしなかなかのつわもので、簡単にはギブアップしません。ロッドが5番でリールがドラグ付きだったのが幸いし、ファイトは楽そうでした。

 近くに来ると、その魚は50センチどころではありませんでした。大型のラバーコートネットですくいましたが、枠よりも魚は大きそうでした。測ってみると全長67センチ。放流時は丸かったと思われる尾ビレも回復してピンと張り、掛かった時は黒く見えたのですが、銀色の美しい魚体でした。丁寧に扱いリリースしたので、来季は70センチオーバーに成長してくれることを祈りました。(東京海洋大学客員教授)

 【スポニチ大物選手権】

 ◎勝山・庄幸丸

 6月21日、勝山沖の30メートルダチで市川市の細井正男さんが釣った59センチ、1・9キロのイサキ

 ◎相模湖・天狗岩釣案内所

 6月27日、天狗岩周辺で平塚市の田中優さんが釣った52・2センチ、2・66キロのブラックバス

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