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キス上昇チュ〜! 20センチ級だ!ダブルヒットだ!これから旬

[ 2018年5月6日 08:27 ]

十数年前に湯河原で出会った室伏さん(左)と五味さんに再会。良型キスのダブルヒットに笑みを浮かべる
Photo By スポニチ

 【特選】黒潮の蛇行、低温、強風、雨など荒天日が多かったが、ようやく安定し気温も上昇。相模湾、伊豆半島周辺の潮温もシロギスの動きが良くなる高さとなった。キスの動きを把握しようと伊豆半島・下田へ釣行した。(スポニチAPC 絵川上 二郎)

 大潮からの中潮の3日目、北西風が強まるとの予報に、1〜2時間後に移動する予定で午前7時すぎ、柿崎弁天島、通称「四畳半」へ。

 北東からの弱い風がある。潮は下げている。「まあこの程度なら潮温が低くなければ…」というほどの期待度の低い潮色だ。早速、支度を整える。3本バリの上バリにチロリ、下2本にジャリメをセットし150メートル付近に投入。ゆっくりと、止め待ちの繰り返しでサビく。ほとんど抵抗感のないフラットな海底が続き、85メートル付近から小さな凹凸、障害物が感じられ70メートル付近で小さな魚信。止めて待つ。30秒後、やや強い魚信があり掛かった様子。巻き上げると16センチのキスだった。

 以後、100メートル付近に投入し70メートルまでサビく、の繰り返しで探る。ヒットするのはピンギス。9時までに7匹(すぐに放流)。そのほか2度ほど“グンッ”と、良型を思わせる強い魚信があったがヒットしなかった。水温が低いのが原因か?

 水温の上昇を待てば少しは期待できそうだ。状況をつかむための釣行なので、とりあえず魚市場前の新桟橋へ移動。工事も終わり長さ300メートルほどの桟橋が出来上がって大型漁船が3隻右側に停泊。左側には大型のサルベージ船がある。

 先端部付近で2人連れが投げていた。湯河原町の五味治さん(68)と室伏郁夫さん(64)だった。

 あいさつをして状況を聞く。「直前に20センチ級がヒットした。それまでは小型が…」という。言葉を交わすうちに「しばらく!元気でしたか?」に変わった。十数年前に湯河原で会った人だった。

 「最近、スポニチに情報が載らないので心配していたよ!」は、うれしい言葉。2人とも湯河原町の消防士で、現在は定年し、釣り三昧の日々とか。

 話をしながら状況を確かめる。85〜110メートル付近が好ポイントになっている様子。仕掛けを投入してしばらく風任せの釣り。北東の風が強まり、若干釣りづらい状況だ。5、6分後竿を手にして道糸を張るとグイグイッという魚信。少し待つと再び強い魚信が来た。巻き上げると良型のダブルヒット。

 彼らにもヒットが続く。その後は単発で2匹追釣する。周囲の状況をつかむため、礼を言って、またの再会を約束し、付近を探索するため移動する。

 右手の市場前と、左手の巡視船と作業船の間で、潮止まりまで探った。小型のヒットはあったが、総体的に水温の上昇待ちの様子。中旬ごろには適温になり型、数ともに期待できそうだ。

 帰宅後、室伏さんに電話で結果を聞いたところ「11時すぎから柿崎弁天島の四畳半で20・5センチまでを4匹ずつ釣りました。(釣果は)2人で20匹。私は10匹で450グラムを超えていました」とのことだった。

 ▼メモ トイレ、自販機、駐車場も近くにある。餌を事前に準備。なお市場の仕事のある時は釣りを避けること。近くに大きな駐車場があるので桟橋への車の乗り入れはやめよう。

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