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マメなタナ取り アカムツ連発 この春イチ推し鴨川沖 数釣りもいける!!

[ 2018年3月25日 07:25 ]

園部さんは良型をゲット
Photo By スポニチ

 春の訪れとともに鴨川沖では“海の宝石”と呼ばれる超高級魚、アカムツが安定した釣果を見せている。「幻の魚」「1匹釣れば御の字」とも言われるが、条件次第で数釣りも楽しめる。この春イチ推しの人気ターゲットだ。(国友 博文)

 浜崎貴史船長の操船で好調が続く鴨川沖の200〜350メートルを目指す。ここでは良型の実績が高く、50センチ級も珍しくない。

 30分ほどでポイントに到着すると「はい、水深は220〜230メートルです」と開始の合図。しばらくすると左舷トモではキンメ、アコウなどの深場釣りが得意な千葉市・園部勝男さん(72=自営業)にヒット。軟調子のワンピース竿がきれいな曲がりを見せている。海面には本命のアカムツだ。「深場の釣りは忙しくないし、魚がおいしいですね。タナを取り直すだけで誘いはしませんよ」と奥深い一言だ。

 本命を確認したところで竿を出す。餌のホタルイカを3本のハリに付けて200号のオモリをアンダースローで投げる。竿先に集中してオモリの着底を確認したら、常にオモリが海底をトントン叩く位置にタナをキープする。すると「グーグー!」と300メートル近い水深からはっきりと分かるシグナルだ。ゆっくり大きく聞き上げると「ギューン」と掛かったようだ。

 電動リールを中速で巻き上げると「カンカンカン!」と独特の叩きを見せる。そして海面が赤白くにじむと40センチ級の良型が上がった。

 開始早々のラッキーに周囲も盛り上がるが、さらに好調が続く。気を良くして2投目も同じパターンでタナ取りに集中すると「クンクン!」と再び当たりだ。周囲に冷やかされるが残念!お隣さんとオマツリらしい。

 100メートル付近でオマツリを解くと「あれ?」。再び強い叩きが訪れる。慎重に巻き上げると、うれしい本日2匹目。2回の仕掛け投入で、本命2匹を手にして、顔も緩みっぱなし。

 このように好ポイントに入ると、ダブルヒットや一荷も珍しくない。

 活性が上がると船内には活発に当たりが訪れ、次々に良型の本命が顔を出す。

 園部さんも2匹目、3匹目と数を伸ばして「この釣りはマメなタナ取りですね。誰でも簡単に楽しめますよ」と名人からうれしい一言を頂きお開きとなった。

 この春は、“海の宝石”アカムツをぜひ楽しんでいただきたい。

 ●縫い刺しで長持ち

 浜崎慶治船長の餌付け 付け餌はホタルイカやサバの短冊が一般的。ホタルイカの胴の部分を縫い刺しにしてサバの短冊と抱き合わせると餌持ちが良い。

 ●好釣な人のものまねを

 浜崎貴史船長の一言 この釣りは、当たりを確認して巻き上げた時に表れる、叩くような強い引きが醍醐味(だいごみ)です。海の状況は常に変化します。釣れてる人の誘い方をまねするのが釣果の近道です。アカムツはどう猛な魚なんですよ。良いポイントに入ったらバタバタ釣れることもよくあるから、誰かが釣れたらチャンスです。

 ●刺し身や煮付け最高

 船長のオススメ料理 アカムツは数日寝かすと身がさらに甘くなってうまさが凝縮します。釣りたては刺し身やあぶり、煮付けが最高においしいです。あと握り寿司と、アラで取ったお吸い物の相性が良くて大好物です。寿司は塩で食べると最高ですよ!

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、太海・幸昌丸=(電)04(7092)1653。出船は午前5時。乗合料金1万1000円。

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