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ホウボウ嬢、羽二重肌に挟み頬張る 豪快トーストサンドに

[ 2018年2月13日 16:06 ]

身をくねらすホウボウ嬢、がっつりハリがかり
Photo By スポニチ

 ホウボウのトーストサンドを食す。実はオニカサゴを狙っていた。ところが風邪をもらっちまって3日間寝たきり。鬼退治が鬼の霍(かく)乱に。で、平塚・庄三郎丸のホウボウに方向転換。浅くて楽。なんせ年なもんで。 (スポニチAPC 町田 孟)

 もち肌しっとりは、そそられるよねえ。ただ、その上ってのがある。例えてみれば羽二重餅のような…かな。昔の女性、特に花街では幼いころから絹のヌカ袋で肌を磨いたという。

 それがいったい何なんだ、といわれると困る。実は羽二重肌の主役はパン。「乃が美」の高級「生」食パンてやつ。知ってるでしょ?大阪発で、ただいま全国に拡散中。わが家の近くにも1年ほど前から進出してきてね。瞬く間に“乃が美参り”が始まり行列のできる店に。僕も、家人にせがまれ度々アッシー君だもん。

 蜂蜜を使っているせいか幾分甘い。しかも、ふんわかだけど、きめ細やかな口当たり。それこそ生で、何もつけずにパクパクいけちゃう。一斤432円(消費税込み)。べらぼうではないやね。

 焼かずにはいいけれど、毎朝となるとなあ。そこでです。日がたったのをトーストに、と遊んでみた。そう、フィッシュサンドで。白身魚にはホウボウ嬢を抜てき。

 【釣戦】ゲーム性もありじんわり人気上昇中。今年は数も出ている。歴史的極寒にもかかわらず客足は上々だ。宿の仕掛けは4号2本バリ1・5メートル。下バリが金セイゴ17号。枝はバラフグのカブラ。片天オモリ40号。下バリにサバの切り身。

 「初めての人、集まって」。出船前、新盛厚船長=写真=のレクチャー。若者の姿が目立つ。「底に着いたらリール4分の1回転くらいでシャクり上げる。範囲は大体2メートル半」。竿を押さえるようなもたれや明確な当たりがあったら鋭く即合わせ。「外れても、落とし直して誘えば再アタックしてくる」。案外がっつきなんだな。

 【フィッシュサンドクッキング】三枚におろし小骨を処理。皮はそのまま。軽く塩コショウして片身ずつフライに。ここで登場、アボカド大明神ね。和洋どちらでも使える強い味方。薄くスライスするかスプーンなどでつぶしてペースト状にしておく。タマネギの輪切り。ケチャップとウスターソースを半々で混ぜ、カラシを溶いてフライにたっぷり。タルタルでもいいかも。

 パン2枚は厚めに。焼き目はほんのちょっぴり。タマネギを敷いてアボカド、フライを乗せてサンドに。あとは大口を開けてかぶりつくだけさ。

 「私は口が小さいから」。気取っていた家人、食べ終わってみれば、口の周りに…全くもう、子供じゃんか。

 三浦孝志さん(66=相模原市)はホウボウの魅力にどっぷりだ。「食べておいしいし、誘いをかける積極的な釣りだから楽しい」。渓流キャリア30年らしい一言。始めたのはフリーになりたての昨年。「42センチを上げたのが運のつき」。今年1月には49匹の竿頭も経験した。この日上げた40センチと36センチの大物は「昔なじみの飲み屋へ寄付」。残りを朝子夫人(64)に調理してもらい「夫婦晩酌」。ごちそうさまの笑顔を見せていた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船は午前7時。乗合料金9500円。

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