×

くせ者カワハギに四苦八苦 トップとダブルスコア悔しい23匹

[ 2017年11月9日 07:22 ]

良型も釣れたのだが…         
Photo By スポニチ

 【釣り姫見参!】東京湾のカワハギが釣れている。“釣り姫”ことふくだあかりが出掛けたのはカワハギ釣りの老舗、久比里・山天丸。“餌取り名人”との駆け引きを楽しんだ。

 カワハギの何がいいって、やはり肝がキモ!癖のない真っ白な身と肝のコラボレーションはほかにはない食味でたまらない!

 私は毎シーズン、寒くなってくれば肝パンのカワハギを求めて食材確保にいそしむ。今季はすでにプライベートで釣りに行き、食味を堪能してはいるのだけれど、まだ足りない。

 山天丸が狙うポイントは竹岡沖の水深13〜20メートルダチ。早速、仕掛けを落とし、底から2〜3メートルを丁寧に上から“誘い下げ”をすると早速、カワハギ独特の小さいけれどガツガツとした小気味のいい当たりが。ぐいっと合わせを入れれば、肝のぎっしり詰まった本命が釣れる…と思いきや、ぜんぜんハリ掛かりしない。どうしたことか何度やっても掛からない。

 「しばらく当たりがないな」なんて上げてみると、さすが“餌取り名人”。餌がすっからかんになっているなんてこともあって、どうもうまくいかない。

 誘い方を工夫して、叩いてみたり、宙を狙ってみたり、底で待ってみたりと四苦八苦して、やっと釣れたのはかなり小型のカワハギ君。この日はどうやらワッペンサイズの活性が高く、当たりが小さい上に、うまく掛けられない状況。

 餌を素早く付け替えて、ハリはすぐに交換しつつ、ポツリポツリと釣れるようになった。でも私の両隣の方はポイントを変えるごとにバシバシと釣る。いったい何が違うのか盗み見ると、タックルケースにはびっくりするほどの量と種類の替えバリが。

 お客さんどうしの話を聞いていてもハリのことをよく話している。どうやらハリが重要みたい。私はハリを小まめに替えることはできるようになってはきたものの、まだその日の魚のサイズや食い方によってハリのサイズや種類を替えていくには至っていない。持っているハリの種類も多くない。代表的な「ハゲバリ」に、「早掛けバリ」に、「セイゴバリ」あたりは知ってはいる。だが「パワー」「スピード」「スピードパワー」「マルチ」「ノセ掛け」「くわせ」など販売されているハリは多種多彩。サイズも0・5号刻みで、メーカーによっても違ったりするから、あまりの種類の多さに正直ちんぷんかんぷん。

 見よう見まねで3本バリ仕掛けや4本バリ仕掛けに持っているハリをとりあえず全部別々の種類をつけて試してはみたものの、釣れたハリが何だったのかが分からなくなる始末。収拾がつかなくなり、気がつけば終了。

 この日は活性が高く、トップの方は51匹。私はといえば恥ずかしいことに活性が高かったことにも気が付かず、23匹とほぼダブルスコアの差がついてしまいました。

 カワハギ釣りは、ハリの使い分けなどの知識と技術を要する。

 ハリのことについてもっと勉強しないと…と気付かせてもらった釣行になりました。

 ◇ふくだあかり 1981年(昭56)、茨城県生まれ。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、久比里・山天丸=(電)046(841)0324。出船は午前7時半。乗合料金8700円(餌の殻付きアサリ付き)。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る