藤井王将 将棋大賞5部門受賞 羽生九段との「王将戦第2局」が名局賞「将棋の奥深さ感じた」

[ 2023年4月18日 05:15 ]

記念撮影に応じる(左から)藤井聡太、佐藤会長、渡辺名人(撮影・白鳥 佳樹)
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 第50回将棋大賞表彰式が17日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、3年連続3度目の最優秀棋士賞に選ばれた藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=や優秀棋士賞の渡辺明名人(38)らが出席した。

 最優秀棋士賞をはじめ最多勝利賞(53勝)、勝率1位賞(・828=53勝11敗)、名局賞(第72期ALSOK杯王将戦=スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催=第2局)、名局賞特別賞(第16回朝日杯本戦2回戦)の5部門を受賞。表彰を受けた藤井はあいさつで「数多くの大舞台を経験することができ、非常に充実した一年だったと感じています」と22年度を総括した。

 名局賞に輝いた羽生善治九段(52)との王将戦第2局(1月21、22日=大阪府高槻市)は羽生が59手目に[先]8二金という妙手を披露。徐々にリードを奪われた藤井は終盤猛攻に転じ、わずかな受け間違いがあれば逆転模様という際どい展開に持ち込みながら、冷静に見切った羽生がシリーズ1勝目を挙げた。約3カ月前の熱戦について藤井は「一局を通し、羽生九段の方から自分にはない大局観が提示され、敗れてしまったんですが非常にいい勉強になった。将棋の奥深さを感じ、自分としても印象に残っています」と回顧した。

 現在は名人戦と叡王戦のダブルタイトル戦の真っ最中。史上最年少名人と史上最年少7冠に向け期待も高まっている。「今後はより精進して内容の濃い将棋、多くの方に楽しんでいただける将棋が指せるよう努めていきたいと思います」とスピーチを締めくくった。

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2023年4月18日のニュース