マキタスポーツ　北野映画「アウトレイジ」出演から13年目の初告白「武さんにも当然言えませんし…」

マキタスポーツ（2013年撮影）
Photo By スポニチ

　お笑い芸人、俳優として活躍するマキタスポーツ（53）がYouTubeチャンネル「清水ミチコのシミチコチャンネル」にゲスト出演。2010年に公開された北野武監督の名作「アウトレイジ」に出演した時の秘話を明かした。

　今回のトークテーマは「役者論」。清水がマキタ出演の印象に残る作品として、「あの中華料理屋さんの（役は）…」と聞くと、マキタは「ああ、アウトレイジじゃないですか」と自身が40歳の時に出た一本を挙げた。

　役柄は、普段は何食わぬ顔で料理を作りながら、裏では麻薬などを扱う中華料理店主。当時のマキタは演技経験が少なかったため、「ちょっと不安だったらしく」（マキタ）、北野監督自らが撮影現場に足を運んできたという。「台詞とか、その通りじゃなくていいから」と簡単なアドバイスだけを伝えて、その場を立ち去ったものの、マキタには、ほとんど記憶がない。

　「僕、北野組に緊張しすぎていて。武さんっぽい人が武さんっぽいこと言っている、という認識しかないんですよ。あっという間に本番が始まっちゃって、あれよあれよと終わっちゃった」

　当時の緊張感を振り返った後、マキタが「しかも僕、（当日）二日酔いだったし」と告白すると、清水は絶句。「（前の日に）よく飲めるね」と感心され、「緊張しすぎて飲んじゃったんですよ」と心境を明かした。「現実逃避だったんじゃないですか。僕、これ今まで、誰にも（言わなかった）。事務所の人間にもバレるとマズいじゃないですか。武さんにも当然言えませんし…」。今や、映画、ドラマに欠かせない名わき役にも、ウブな時代があった。