藤子不二雄Aさん「お別れの会」1125人参列 親友・永井豪氏「あんな良い先輩いない…本当につらい」

[ 2022年11月1日 04:55 ]

藤子不二雄Aさんの遺影(撮影・光山 貴大)
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 「怪物くん」「忍者ハットリくん」「まんが道」などの作品で知られ、今年4月に88歳で死去した漫画家・藤子不二雄A(本名安孫子素雄=あびこ・もとお)さんの「お別れの会」が31日、都内で行われた。親交のある漫画家や出版関係者、ファンら1125人が訪れ、別れを惜しんだ。

 漫画家仲間でゴルフを楽しむ「イージー会」で約20年の親交がある永井豪氏(77)は「ゴルフでもお酒の席でも人を楽しませる生き方に感銘を受けた。あんな良い先輩漫画家いない。もうお会いできないのは本当につらい」と肩を落とした。

 漫画では人の暗部も描いた藤子Aさん。永井氏は、自著で人の心に潜む悪魔性を描いた名作「デビルマン」の源流が、藤子Aさんの覆面ヒーロー活劇「シルバー・クロス」にあると明かした。「人の本当の顔について考えた。人は表面的な顔と、より複雑な“心の顔”がある。後者の方が人の真実を語れるのではないかと考え、デビルマンなどにつながっていった」と語った。

 祭壇はコチョウランやバラ、トルコキキョウなど1万本の花で彩られ、会場には「怪物くん」「プロゴルファー猿」など代表作のアニメが流された。

 ◇主な参列者 【漫画、出版】ちばてつや、北見けんいち、つのだじろう、永井豪、高橋留美子、森田まさのり、荒木飛呂彦、相賀昌宏小学館会長、野間省伸講談社社長、堀内丸恵集英社会長【芸能】林家木久扇、伊東四朗、武田鉄矢、石坂浩二、中川翔子、ビビる大木【スポーツ】王貞治ソフトバンク球団会長兼特別チームアドバイザー(順不同、一部敬称略)

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