マスク不着用反則負けの佐藤天彦九段、連盟に「不服申立書」提出 判定は「相当性を欠く」

[ 2022年11月1日 19:20 ]

佐藤天彦九段
Photo By スポニチ

 10月28日の対局でマスクを長時間外し、反則負けとなった将棋の佐藤天彦九段(34)は1日、処分撤回を求めて日本将棋連盟に「不服申立書」を提出し、正式に提訴したことを自身のツイッターで明らかにした。

 4ページに及ぶ申立書によると、計1時間にわたりマスクを外した事実は認め「深く反省いたします」としたが、処分の根拠となった臨時対局規定については「故意による規定違反だけでなく、過失による規定違反も含むか明文化されていません」と指摘。相当性を欠く判定であるとして反則負け判定の取り消し、対局のやり直し、臨時対局規定の適用基準の明確化などを求めている。

 佐藤九段は先月28日に東京都渋谷区の将棋会館で行われたA級順位戦で永瀬拓矢王座(30)と対戦。佐藤九段は最初はマスクを着用していたが、約30分間の不着用を2回行った。立会人がいないことから永瀬王座が関係者に指摘。連絡を受けた将棋連盟常務会が協議した結果、新型コロナウイルス感染予防策として1月に制定し、2月から施行している臨時対局規定に違反したとして佐藤の反則負けが決まった。

続きを表示

2022年11月1日のニュース