大沢悠里「ラジオは友達」、「ゆうゆうワイド」最終回出演 アナウンサー人生も“卒業”

[ 2022年3月27日 05:30 ]

最終回を迎えた大沢悠里
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 フリーアナウンサーの大沢悠里(81)が26日、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版」の最終回に生出演した。1986年に平日放送の「大沢悠里のゆうゆうワイド」がスタート。16年から土曜日のみの放送となり、この日の通算8105回目の放送で36年の歴史に幕を下ろした。58年間のラジオアナウンサー人生にも終止符。「ラジオは友達なんです」と振り返り、万感の思いを明かした。

 スタジオには現アシスタントの西村知江子(70)に加え陣内貴美子(58)ら歴代アシスタント5人が集結。大沢は「まるで銀座のクラブ、いや敬老クラブみたいで…」とジョークを飛ばすなど和やかな雰囲気で進行。坂本冬美(54)ら過去に出演したタレントも駆け付け、最後は「どうぞ、お元気で!」とおなじみのフレーズで締めくくった。

 64年にTBSに入社。「ゆうゆうワイド」の平日放送時代は「14年10カ月連続聴取率トップ」の金字塔を打ち立てるなど一時代を築いた。スポニチ本紙の取材に応じ「皆さんからのお手紙を読んで、そのご意見を素直に受け止めて自然体で続けることに徹した。ただそれだけのこと」。届いた手紙は推定40万通以上。半世紀以上のアナウンサー生活を振り返り、全てに目を通したことを明かした。

 テレビ局員時代にも「テレビが嫌い」と言い切りラジオを愛してきた。「ラジオは友達なんですね。クリーニング屋のBGMなんです。鼻歌交じりに聞くものなので、どこから聞き始めても気にならない存在じゃなきゃいけない」。常に心掛けたのはリスナーファースト。ラジオはいつ聴いても必ず受け止めてくれる存在。その哲学が「ラジオは友達」の一言に詰まっていた。

 ラジオアナウンサーとしての人生にはピリオドを打つ。「81歳まで現役でやる人はいない。だって突然倒れたっておかしくない年齢ですから」。ただ、4月9日から新たにインターネット上で音声コンテンツを楽しめるポッドキャストで「大沢悠里と毒蝮三太夫のGG(じーじー)放談」をスタートさせる。「僕も(仕組みが)よく分からないんだけど…」。大沢のしゃべりはまだまだ終わらない。

 【大沢悠里に聞く】
 ――どんなアナウンサー人生だった?
 「少年時代からアナウンサーになりたくて、それがラジオでずっとやることができて良かった。“良い仕事”をした」

 ――“良い仕事”と言えるのは素晴らしいことですね。
 「ラジオを聴いている人と一緒に番組を作れたということです。それが36年も続けられた理由です」

 ――リスナーからの手紙の量は?
 「多い頃で1日50通以上。メールの時代になってからはもっと来ることもあったが全部の手紙を欠かさず読んだ」

 ――番組で気を付けたことは?
 「どこから聴いてもいいように、ゆっくりと聴きやすい声で、固有名詞は必ずフルネームで伝える、とかね。ラジオの台本は白紙。だからお色気的なことも含めて趣味でやってこられた」

 【「ゆうゆうワイド」伝説アラカルト】
 ☆聴取率 01年8月から番組が終了する16年4月まで、14年10カ月間聴取率トップを記録。

 ☆ミッチー・サッチー騒動のきっかけ レギュラーだった浅香光代さんが、99年に番組内で野村沙知代さんを批判。これがきっかけでワイドショーを連日にぎわせた「ミッチー・サッチー騒動」が勃発した。

 ☆お色気 リスナーの“色っぽい”体験を募集する「お色気大賞」が番組の人気コーナーに。平日朝という時間帯での異色の内容で、存在感を放った。

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