舛添要一氏 ウクライナ侵攻で最悪の結末を予測「めちゃくちゃ怖いシナリオです」

[ 2022年3月27日 14:44 ]

舛添要一氏
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 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(73)が27日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、ロシアによるウクライナ侵攻の着地点を占った。

 番組が用意した様々な仮定に、舛添氏が自身の分析を元に予測した。北大西洋条約機構(NATO)が直接援軍を送った場合については、「第3次世界大戦になります」と断言。バイデン米大統領も援軍を送る意思を示していないが、「それに不満で(ウクライナの)ゼレンスキー大統領が『助けに来てくれ』と言っているけど、『あなたを助けに行ったら第3次大戦になる』と。そうなると思います」と述べた。大戦になった時の規模については、「最終的に核戦争になったら人類は全滅です。めちゃくちゃ怖いシナリオです」と、最悪の結末を口にした。

 MCの千原ジュニアからは、「ロシア国内でクーデターが起きたら」と問われた。舛添氏は「起こすとすると、軍がクーデターを起こすしかないんじゃないか。実力部隊ですから」と指摘。「(ロシア軍も)1万人死んでいると言われていて、兵隊がどんどん死んでいくと、軍としてはどこかで手を引かないといけないよ、という感じになる可能性があると思います」と、ウクライナの抗戦次第でありうるシナリオであると予測した。さらに「プーチンがいくら強くても軍は軍隊を持ってますから、いざ戦う時には戦えるんで、そういうクーデターにつながる可能性はあると思います」とも話した。

 あらゆる可能性を踏まえ、戦争の終結には大まかに2つのシナリオがあるとした。まず挙げたのは、“ソフトランディング”の可能性。「戦争が長期化するとどっちも嫌だと。ものすごい被害だし、経済制裁もあるし、ということで、停戦交渉を繰り返していって、どっかの国が仲介に入って、このあたりで手打ちしようというところになるか。お互い要求は相当引き下げるということで、この方向をみんな願っているわけです」とした。

 一方、最悪のケースは核兵器が使われるケースという。舛添氏は広島、長崎に落とされた原爆の規模を例に挙げ、「(プーチン大統領が)あれより小さいやつを野原かどこかにポンと落として、『本当に俺は使う気があるんだよ』とやる可能性はあると思います。そうなったらどうして解決をするかは難しい」と予測した。

 ロシアの軍事侵攻で世界経済、物流は混乱を極めており、舛添氏も「早くやめてくれと思いますね」と本音をこぼしていた。

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2022年3月27日のニュース