「TOKYO MER」毎回変わるOPタイトル 実際の医療従事者の写真をコラージュ「リスペクトと感謝」

[ 2021年7月18日 12:00 ]

日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」のオープニングタイトルは、実際に働く医療従事者の写真をコラージュ(左下は主演の鈴木亮平)(C)TBS
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 俳優の鈴木亮平(38)が主演を務めるTBS日曜劇場「TOKYO MER(エムイーアール)~走る緊急救命室~」(日曜後9・00)が生まれるきっかけとなったのは、新型コロナウイルスと闘う医療従事者の姿。リスペクトと感謝の気持ちを込め、オープニングタイトルには実際に働く医療従事者の写真がコラージュされている。

 鈴木が同局の看板枠・日曜劇場初主演を務め、「僕のヤバイ妻」「グランメゾン東京」などで知られる黒岩勉氏がオリジナル脚本を手掛ける医療ドラマ。コロナ下の医療従事者に勇気を与えるべく、都知事の号令により新設された救急救命のプロフェッショナルによる架空のチーム「TOKYO MER」の奮闘を描く。

 「MER」は「モバイル・エマージェンシー・ルーム」の略称。チームが使うのは最新の医療機器とオペ室を搭載した専用の大型車両「ERカー」で、監修の救命医が「本当にあったら、理想の医療ができる」と語る“動く手術室”。事故や災害の現場に駆け付け、いち早く負傷者に救命処置を施す。

 「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見幸太(鈴木)は幼少期の体験から「待っているだけじゃ、助けられない命がある」がポリシー。ガス爆発に伴う工場の崩落事故など危険な現場でも命がけで患者の元へと駆けつけるが、医師としての強い使命と勇気へのリスペクトから、喜多見というキャラクターが誕生した。

 今なお新型コロナウイルスと闘い続けている医療従事者へのエールになればと、番組サイドが病院に写真の提供を依頼したところ、多くの賛同と写真が集まった。医療従事者が懸命な姿を可能な限り多くの届けたいという制作スタッフの思いから、写真は毎回変更。毎回異なるオープニングタイトルになっている。

 ▼医療監修・関根和彦氏(済生会中央病院)このオープニングタイトルには、患者とともに日夜、困難に立ち向かう真のヒーローの姿がある。医師や看護師だけでなく、臨床工学士、薬剤師、放射線・検査技師、事務員、調理・栄養士など、すべての医療従事者の惜しみない献身とチームワークに最大限の敬意と称賛を捧げたい。

 ▼医療監修・浅利靖氏(北里大学病院)「TOKYO MER」は事故・災害の現場で手術をする、危険な現場にも飛び込んでいく、一人も死者を出さないという救急医にとって理想の姿を描いています。新型コロナ感染症に立ち向かう医療従事者は、自らへの感染のリスクを抱えながらも過去に経験したことのないパンデミックと闘ってきました。正直、もう家に帰りたいと思うことも少なからずあったと思います。それを思いとどまり、目の前の患者さんの診療にあたる姿は、命を絶対に救うというMER喜多見先生の信念や、危険な現場に恐怖を覚えながらも必死に頑張る研修医・比奈先生の姿に通じると思います。夏梅さんのような頼れるベテランの看護師さん、外来や病棟にいますよね。そんな真摯な医療従事者を描くために喜多見先生や比奈先生は、撮影の時以外にも糸結びをしたり、持針器を手に馴染ませるために持ち歩いたりと努力をしています。制作スタッフも早朝から深夜まで納得する作品を作るために妥協しない姿勢は、医療従事者に通じるものを感じます。そんな「TOKYO MER」は医療従事者の真摯な姿を描き、コロナ禍で最前線で診療にあたる人々へエールを送りたいという思いが込められています。その思いの表れの一つがオープニングタイトルでの医療従事者のたくさんの写真です。良く見ないと分からないかもしれませんが、医療従事者の皆さんが新型コロナ感染症と闘った証しを「TOKYO MER」の中に残してほしいと思います。

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2021年7月18日のニュース