橋下徹氏 西村大臣「金融機関から働きかけ」発言に「法律の根拠っていうものを考えず…」

[ 2021年7月12日 11:52 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。西村康稔経済再生担当相が8日夜の記者会見で、酒類提供停止の要請を拒む飲食店の情報を取引金融機関に流し、順守を働き掛けてもらう方針を表明したことに言及した。

 西村氏は8日夜に「これは法律に基づく要請、命令でありますから、しっかり順守していただけるように金融機関からも働きかけを行ってもらいたい」と発言。9日午前には要請を守っている店との不公平感を解消するのが目的として実施の意向を改めて示したが、露骨な圧力だといった批判が噴出。政府は同日にこの方針を撤回した。一方、酒類販売事業者に対する酒類提供を続ける飲食店との取引停止の要請については、国税庁などが8日付で関係団体に要請文書を出しており、撤回はせず当初方針通り実施する。

 橋下氏は「あってはならない権力行使」と言い、「今、日本政府は法律の根拠っていうものを考えずに国民にいろんなことを要請することにこの1年半で慣れてしまった。国民も慣れてしまったんですよ。これ、要請する時に、何の根拠なんだってことを常に権力者側は考えなきゃいけないんですね。西村さんね、お店に対しては特措法に基づいてお酒を出さないで下さいねってことは、これは法律に基づいて要請できるんですが、金融機関への働きかけの根拠は何もない」と指摘した。

 そして「モヤーっと法律に基づくって言っていますけども、厳密に見ていったら金融機関への働きかけの根拠ってないんですよ」とし、「ただ今、日本はねえ、根拠がなくても何でもかんでもお上が言えるような雰囲気になってしまっていますよ」と自身の見解を述べた。その上で「ちょっといい格好をさせてもらうと、西村さんね、24時間365日、このコロナ担当大臣をやって激務ですよ」と言い、「西村さんがこれまでやってきたことには僕は敬意を表します。ただ今回の発言に関しては徹底的に考え方を改めてもらって、考えを改めてもらえれば、僕はもう全否定するような話はもうここらへんくらいでいいかなと思う」と話した。

続きを表示

2021年7月12日のニュース