坂東玉三郎 実演家として生きていきたい

[ 2021年7月12日 16:04 ]

リモートで自身の「特別舞踊公演」への思いを語る坂東玉三郎(撮影:柏原孝史)
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 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(71)が12日、京都南座で24日に開幕する「特別舞踊公演」(28日まで。8月2~24日まで)の取材会をリモートで行った。

 実は、昨夏にも同劇場で上演する予定だったが新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった経緯がある。自身はすでに、2度のワクチン接種を終えたそうで「もう少し(コロナが)落ち着いていると思っていましたが、今また騒がしくなってきていますので、大変心配しております。

 ただ、ご来場して頂いた限りは現実を忘れ頂けるよう、精いっぱいつとめたい」と力を込めた。

 コロナ禍で公演数が少なくなる中“配信”が大流行だが、玉三郎は「リモートで自分の芝居を見せる、というのは僕の中では思っていないんです。僕の古い考えなんでしょうか、初めから実演が最善だと考えていました。実演が続いていく限りはあくまで、実演家として生きていきたいと思っています」と生の舞台へのこだわりと意地を見せた。

 舞踊公演は「口上」「雪」「鐘ケ岬」で24~28日。中村橋之助(25)、中村福之助(23)、中村歌之助(19)の3兄弟、河合雪之丞(50)との共演で「鶴亀」「日本振袖始」で8月2~24日まで。「口上」では今年1月の大阪松竹座でも好評だった玉三郎が着用した豪華な打掛も披露するという。

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2021年7月12日のニュース