金子恵美氏 西村氏の発言撤回に「今、政府内で意思疎通がうまくいっていないというのが国民として不安」

[ 2021年7月12日 14:02 ]

金子恵美氏
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 元衆院議員の金子恵美氏(43)が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。西村康稔経済再生担当相が8日夜の記者会見で、酒類提供停止の要請を拒む飲食店の情報を取引金融機関に流し、順守を働き掛けてもらう方針を表明したことに言及した。

 西村氏は8日夜に「これは法律に基づく要請、命令でありますから、しっかり順守していただけるように金融機関からも働きかけを行ってもらいたい」と発言。9日午前には要請を守っている店との不公平感を解消するのが目的として実施の意向を改めて示したが、露骨な圧力だといった批判が噴出。政府は同日にこの方針を撤回した。一方、酒類販売事業者に対する酒類提供を続ける飲食店との取引停止の要請については、国税庁などが8日付で関係団体に要請文書を出しており、撤回はせず当初方針通り実施する。

 金子氏は「大問題だと思っていて、法的根拠もそうですし、金融の大前提を覆すようなことを政治が強権的なやり方でやるっていうのは言語道断」と怒りをにじませ、「(8日夜の)あの会見を見た時に、翌日撤回しましたけど、非常に入念なプレゼンをされていた。練った中でプレゼンをしていたし、ある意味、満を持してこれからこれだけの新しいことをやるぞっていうような会見に見えた。受け手がどういう影響を受けるかってことの想像力がなくって、いわゆる自己満で西村さんはやりがちなところがあるのかなって思いました」と指摘した。

 そして、「その感覚が危険だし、もう1つ政府内がどうだったかっていうことで言うと、本当にもしかしたら、ここまで言うとは総理は思ってなかったとはいえ、それだとなおのこと今、政府内で意思疎通がうまくいっていないというのが国民として不安」とした。さらに「翌日に変えるっていうメッセージの出し方っていうのは、ひと言ひと言を国民が注目している中で西村さん軽いなって私は本当に思っていて、より信用を失う、不安をあおるってところがあったと思います」と自身の見解を述べた。

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2021年7月12日のニュース