畠山鎮八段 弟子で名人挑戦争いの1番手・斎藤慎太郎八段を語る

[ 2021年2月19日 21:40 ]

ネット将棋番組「WONDER将棋」に出演した(左から)武富礼衣女流初段、畠山鎮八段、森本尚太アナウンサー
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 MBSがネット配信する将棋番組「WONDER将棋」の収録が19日、大阪市の同局であり、畠山鎮八段(51)と武富礼衣女流初段(21)が出演した。

 畠山は現在、名人戦A級順位戦でトップを走る斎藤慎太郎八段(27)の師匠。26日のA級最終局は7勝1敗の斎藤が勝つか、2番手、6勝2敗の広瀬章人八段(34)が敗れれば渡辺明名人(36)=王将、棋王との3冠=への斎藤の初挑戦が決まる。緊張で弟子の対局中継を生で見られないという畠山は「(前回は)日帰り温泉へ行った。最終局もどこか1人になれるところへ行く」と苦笑いだった。

 番組には藤井聡太2冠(18)の師匠、杉本昌隆八段(50)もリモート出演した。畠山、杉本、そして映画化もされた小説「聖の青春」に描かれた主人公・故村山聖九段は修行時代、ともに大阪・福島の関西本部に所属し、研究会で腕を競い合った間柄だった。
 番組では、杉本が村山九段との練習将棋を回想。負かされた対局後、村山九段から「これついこの間、A級順位戦で出た手じゃないですか」と研究不足を叱責された過去を振り返り、「それで大阪へ出ていく決心をしました」。名古屋から競争相手の多い大阪へ出てきたという。

 終盤の寄せを武器とした村山九段は「終盤は村山に聞け」と恐れられた。杉本はその切れ味が藤井に通じると指摘。「鮮やかというよりすごみ。村山君を彷彿した」。藤井の入門当時のエピソードを明かした。

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2021年2月19日のニュース