横山ホットブラザーズ・横山アキラさん死去 88歳 「お~ま~え~は~あ~ほ~か~」上方演芸殿堂入り

[ 2020年12月11日 19:34 ]

のこぎり芸を披露する横山ホットブラザーズの(手前から)横山アキラさん、マコト、セツオ(11年撮影)
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 音曲漫才で知られる兄弟トリオ「横山ホットブラザーズ」の長男、横山アキラさん(本名・横山彰=よこやま・あきら)が9日午前8時、腎不全のため、大阪市内の療養施設で亡くなっていたことが11日、分かった。88歳。大阪府出身。通夜、葬儀は近親者のみで営まれた。

 所属事務所によるとここ数年、年齢的なこともあって腎臓の数値が良くなく、入退院を繰り返していた。最後は妻や子供に看取られ、静かに息を引き取った。葬儀では二男のマコト(86)が「親父(横山東六さん=バンドの創始者)と兄貴とまた舞台やりたいなあ」と話していたという。

 トリオはアキラさんとマコト、三男・セツオ(74)のそれぞれがギターやアコーディオンなど通常の楽器だけでなく、のこぎりや鍋などを使った創作楽器も演奏する漫才で全国区の人気を博した。特にアキラさんは、のこぎりを叩きながら、♪お~ま~え~は~あ~ほ~か~――と歌うネタで有名だった。

 トリオで2003年に上方漫才大賞を受賞し、09年に上方演芸殿堂入り。17年6月には大阪市の無形文化財にも指定されたが、その直前に大阪・なんばグランド花月に上がったのが兄弟3人での最後の舞台となった。

 所属事務所の社長は生前、闘病中のアキラさんが「3人で舞台に立つのが横山ホットブラザーズや!」と言って復帰を願い、残る2人も待っていたことを告白。トリオの今後については「マコトさん、セツオさんと話して決めることになる」と現状では未定とした。

 また、しのぶ会などを開くかどうかについても「(新型コロナウイルス禍の)こんな状況なので…」とこちらもまだ決まっていないと話した。

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