小松政夫さん死去 78歳 「小松の親分さん」「しらけ鳥音頭」で人気に

[ 2020年12月11日 16:41 ]

俳優の小松政夫さん
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 「小松の親分さん」や「しらけ鳥」のネタや歌で昭和の人気コメディアンとして活躍した俳優の小松政夫(こまつ・まさお、本名・松崎 雅臣=まつざき・まさおみ)さんが7日午前6時51分、肝細胞がんのため都内の病院で死去した。78歳。福岡県出身。通夜は10日に、葬儀・告別式は11日に家族らで執り行った。喪主は妻・朋子(ともこ)さん。

 小松さんは昨年11月の定期健診で肝細胞が見つかり、入退院を繰り返していた。抗がん剤治療を受けながら仕事も続行。俳優としてドラマなどに出演する一方、ラジオ番組などで軽妙なトークを披露していた。

 今年11月14日に再入院後は容体が回復せず、最期は朋子さんら家族に看取られながら息を引き取った。

 1942年(昭和17年)生まれ。福岡の県立高校卒業後、61年に俳優を目指して上京。さまざまなアルバイトを経験した後、自動車のセールスマンに。敏腕セールスマンとして高収入を得ていたが、雑誌の片隅に出ていた植木等さんの「付き人募集」を見て応募し、64年から付き人兼運転手となった。

 俳優志望だったことを知った植木さんらの尽力もあり、徐々にテレビへ出演。昭和30年代から40年代にかけ人気番組だった日本テレビ「シャボン玉ホリデー」でセールスマン時代のエピソードをもとにした「見ろ!お前のせいで怒られちゃったじゃないか。もう、知らない、知らない、知らなぁーい、もー!」がうけて人気に。その後も映画評論家の淀川長治氏のものまねや伊東四朗との名コンビで人気となった、テレビ朝日「みごろ!食べごろ!笑いごろ!」(76年10月~78年3月)からは「しらけ鳥音頭」がヒット、TBS「笑って!笑って!!60分」(75年4月~81年3月)では「小松の親分さん」などのネタが子どもを中心に話題となった。

 俳優としてもテレビや映画、舞台で時代劇から現代劇まで幅広く活躍。2011年6月からは社団法人日本喜劇人協会の10代目会長を務めた。

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2020年12月11日のニュース