小松政夫さん 昨秋に肝細胞がん判明も…抗がん剤治療受け仕事 NHKドラマ「すぐ死ぬんだから」が遺作に

[ 2020年12月11日 17:23 ]

人気コメディアンとして活躍した俳優の小松政夫さん
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 「小松の親分さん」や「しらけ鳥」のネタや歌で昭和の人気コメディアンとして活躍した、俳優の小松政夫(こまつ・まさお、本名・松崎 雅臣=まつざき・まさおみ)さんが今月7日、肝細胞がんのため亡くなったことが分かった。78歳だった。福岡県出身。

 小松さんは昨年11月の定期健診で肝細胞がんが見つかり、入退院を繰り返していた。抗がん剤治療を受けながら仕事も続行。俳優としてドラマなどに出演する一方、ラジオ番組などで軽妙なトークを披露していた。8~9月にNHK BSプレミアムで放送された女優・三田佳子(79)主演のドラマ「すぐ死ぬんだから」には三田演じる「忍ハナ」の友人「ロク」役で出演。俳優としては同作が遺作となった。

 また、10月26日に放送されたNHKラジオ第1「武内陶子のごごカフェ」(月~金曜後0・30)に出演。小松さんが付き人兼運転手を務め芸能界入りのきっかけとなった植木等さん(2007年死去、享年80)について「ある日、植木さんが『お前、明日からオレのところに来なくていいよ』。まさかのクビかと思いました。すると『この前、事務所の社長に会って、お前を専属タレントにしてくれと頼んでおいた。給料もマネジャーも決めておいたから、明日、事務所へ行って契約しなさい』と言われました。驚くと同時に涙があふれて『すみません、車を停めていいですか』と言って、道路の脇に停車して声をあげて泣きました。植木さんは大物でありながら心遣いの人でしたね」などとエピソードを披露。「これまでに心がけてきたことと言えば、ただひたすらに植木等さんに笑ってもらいたい、喜んでもらいたいということでした。ひいては、その思いが、それからのコメディアンとしての思いを培ったのではないかと思っています。ただひたすらに、皆さんを笑わせたい、喜んでもらいたい。これからももう少し頑張ってみようかと思っています」などと話していた。

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