「半沢直樹」愛之助が語る黒崎秘話“直樹呼び”は半沢愛 三角関係?「大和田は眼中にない」台湾人気に喜び

[ 2020年9月13日 08:00 ]

「半沢直樹」片岡愛之助インタビュー(上)

日曜劇場「半沢直樹」。続編で半沢(堺雅人)への“愛”が増した黒崎(片岡愛之助)。第6話、黒崎は半沢を見つけるなり「あなた、いたの?」と歩み寄る(C)TBS
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 歌舞伎俳優・片岡愛之助(48)の“当たり役”となったTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)の検査官・黒崎が国内外で話題沸騰となっている。続編の今作は主人公・半沢(堺雅人)への“ラブ度”が増し、オネエ口調の異色キャラクターがパワーアップ。台湾でも人気といい、愛之助も「国境を越えていることを実感して、うれしかったですね」と喜ぶ。1週延期された第8話(13日放送)に3度目の登場。インターネット上で注目された第6話の半沢&黒崎&大和田(香川照之)による“三角関係”や決めパフォーマンスとなった“急所つかみ”など、前作から続く“怪演”の舞台裏を愛之助に聞いた。

 前作は、ベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成民放ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 今作も同じく池井戸氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。半沢は大和田常務(香川)の不正を暴き“倍返し”したものの、子会社・東京セントラル証券へ出向。IT業界の雄・スパイラルの買収をめぐり、親会社・東京中央銀行との全面戦争に突入した。半沢は大手IT企業・電脳雑伎集団の粉飾を突き止め、銀行の証券営業部長・伊佐山(市川猿之助)らに“倍返し”。銀行本店に返り咲いた。それも束の間、今度は破綻寸前の巨大航空会社・帝国航空の経営再建を任され、国家権力という巨大な敵と闘うことになる。

 愛之助演じる黒崎は旧大蔵省銀行局出身の切れ者エリート。前作は前半に大阪国税局統括官として、舞台が東京に移った後半は金融庁検査局主任検査官として半沢の前に立ちはだかったが、2度も苦杯。プライドが高く神経質、何故かオネエ口調。激高した時に部下の急所をつかむという個性的なキャラクターは大きなインパクトを残し、愛之助も「片岡愛之助という存在を世に知らしめてくれたドラマ」と“転機”の1つと位置付ける“当たり役”となった。

 続編に初登場したのは第3話(8月2日)。銀行検査官から異動し、証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官として半沢の前に出現。IT業界の雄・スパイラルの窮地を救う半沢の秘策「逆買収」計画書を狙い、東京セントラル証券への立ち入り検査を指揮した。半沢のパソコンを調べる際には「これ、直樹のよね?」と下の名前で呼んだ。

 2度目の登場は第6話(8月23日)。帝国航空の経営再建をめぐり、半沢は政府による500億円もの債権放棄の要求を拒否。半沢に楯突かれ、怒り心頭の白井国交相(江口のりこ)は刺客として検査官の黒崎の銀行に送り込む。

 半沢が銀行に復帰したことを知らない黒崎は“因縁の相手”を見つけるなり、歩み寄り「あなた、いたの?さては電脳の粉飾を見破ったおかげで、こっちに返り咲いたってわけね。あたしと一緒!」と左目をウインク。「急きょ呼ばれちゃってね。正直いい迷惑だったんだけど、あなたが担当者だなんてね~。おかげで、ファイト満々よ!」と再会を喜ぶかのようなハイテンション。別の検査官が担当だと聞いていた半沢も黒崎の姿に驚き、黒崎の「ファイト満々よ!」には目を閉じ、苦々しく観念した様子。大和田は、そのやり取りに嫉妬するように2人の方を睨みつけた。

 「与信判断」(銀行が融資を実行した際、その判断が正当だったかの確認)について金融庁の緊急ヒアリングが始まると、黒崎はジリジリと半沢を追い詰め、数字の矛盾を指摘。「さあ、どう申し開きするつもりなの!『な・お・き♪』」と迫った。

 SNS上には「完全に黒崎さんの方が半沢ファンに思えるんだけどw」「黒崎に直樹が盗られないかと嫉妬する大和田取締役」「再会に喜ぶ黒崎さん。黒崎さんのアプローチに押される半沢さん。嫉妬する大和田さん。見事な三角関係」などの書き込みが続出した。

 三角関係の指摘に、当の愛之助も「書かれていましたね。面白いですよね」と笑みを浮かべ「ただ黒崎は大和田のことは気にしていないんだと思います。半沢しか見ていない。大和田は眼中になく、黒崎の中には直樹しかいないんだと思います」と解釈。

 「そもそも急きょ任された検査だったので、黒崎もやる気がなく、東京中央銀行の大階段を上り切った時の第一声も『ただ今より金融庁検査を…』と低い声。それがハッと見たら半沢がいて、急に近所のおばちゃんみたいに『もう懐かしい!』という感じになったんですが、黒崎は半沢のことが大好きなんですよ。ずっと敵対してきましたが、ある意味、『昨日の敵は今日の友』じゃないですけれど、半沢に対して尊敬の念があるんだと思います。半沢はどうか知りません(笑)。こちらが一方的に好きなだけかもしれません(笑)」と再会シーンを振り返った。

 福澤克雄監督(56)が「半沢のことを『直樹』と下の名前で呼べるのは、奥さんの花ちゃん(上戸彩)と黒崎だけにしたい」と提案。黒崎の続編初登場は、どういうテンションか。愛之助と監督が話し合いを重ね、第3話の“直樹呼び”が誕生したと秘話を明かし「今作の黒崎はさらに『半沢愛』を持って、ということで、6話は半沢の姿を見つけた瞬間、凄くうれしかったんですね。うれしさのあまり、ウインクをしました。福澤監督は角度を変えて何テイクも撮影されますが、たぶんウインクは1回しかしていなくて、オンエアは『ウインクのテイクが使われたんだ』と。黒崎は台湾でも人気のようで、ウインクも喜んでいただいたみたいです。国境を越えていることを実感して、うれしかったですね」

 第8話は黒崎の部下・古谷を演じる声優・宮野真守(37)も再登場。第6話になかった“急所つかみ”に注目が集まる。

 「皆さん、結構、期待されているみたいで(笑)。これまでの番宣でも、共演した芸能人の方々から『(急所つかみは)あるんですか?』とよく聞かれて『そこを期待しているのか』と(笑)。改めて凄い演出だと思いました。前作、僕からつかみたいとは絶対に提案しませんよ(笑)。指示があってのことです。台本にあったんじゃないかな。もちろん人生初体験だったので、僕もビックリしました(笑)」

 黒崎人気の理由については「僕自身は本当に分からないです」としながらも「この『半沢直樹』というドラマの物語自体が濃いですし、情報量も凄いので、トイレも我慢され、かじりついてご覧になっている方も多いと思います。もちろん僕は黒崎役を真剣に勤めていますが、皆さんの声をうかがうと、そんな中、癒やしキャラになっているんじゃないでしょうか。ちょっと和らいで、ひと休みみたいな。いや、休まれても困るんですけどね(笑)」と自己分析。「黒崎のキャラは既に知れている中、今回、どういうテンションを演じようかと思っていたところ、直樹に対するラブ度が増して。皆さんが『黒崎がパワーアップした』とおっしゃってくださるので、本当にありがたい限りです」と前作に勝るとも劣らない反響に感謝している。

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