師匠・杉本八段プレゼントの勝負羽織　SNSでも好評「若々しくて爽やか」

第61期王位戦7番勝負第4局第1日 （ 2020年8月19日    福岡市中央区 ）

杉本八段が贈った羽織で対局場入りする藤井棋聖（日本将棋連盟提供）
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　木村一基王位（47）に藤井聡太棋聖（18）が挑む第61期王位戦7番勝負第4局が19日、福岡市の大濠公園能楽堂で行われ、後手の藤井が42手目を封じて1日目を終えた。

　藤井に羽織をプレゼントした師匠の杉本昌隆八段は「選んだ時はちょっと派手かなあと思っていたけど、鮮やかで似合っていた」と率直な感想を口にし、SNS上でも「夏っぽいし若々しくて爽やか」などと好評で「ファンの方に気に入ってもらえてうれしい」と大舞台に臨んだ愛弟子の雄姿を喜んだ。

　対局については「受けを得意とする木村王位が積極的な攻めに出ていて、藤井棋聖を気迫で押していた」と分析。「藤井棋聖が時間をかけた封じ手に何を選択したのか。2日目は開封の瞬間から目が離せない」と語った。

　戦況は五分五分という杉本は「木村王位とは世代が近いので、本来の強さを発揮する姿を見たい気もする」と“中年の星”の底力にも期待した。一方で愛弟子にも「目の前の対局に集中していた。2冠へのプレッシャーをはねのけて普段通り自然体で挑んでほしい」とエールを送った。