カトパン 藤井2冠誕生に感じた信長の“魂”「8冠と呼ばれる日が来るのが楽しみ」天下統一の期待

[ 2020年8月20日 20:23 ]

2019年の新春企画で絵馬を手に笑顔を見せる藤井聡太2冠(当時七段)と加藤綾子アナウンサー
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 木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑んだ第61期王位戦7番勝負第4局2日目が20日、福岡市の大濠公園能楽堂で行われ、藤井棋聖が勝利し無傷の4連勝で王位を奪取した。藤井2冠の誕生に、各界からも祝福の声が寄せられた。これまで2度インタビューしている加藤綾子アナウンサー(35)は「常識外れの封じ手」に、藤井2冠が憧れる戦国武将・織田信長の“魂”を感じ取ったという。異例の早さで成長する若武者に「いつか8冠と呼ばれる日が来るのが楽しみ」と“天下統一”を期待した。

 藤井さん、おめでとうございます。勝利の瞬間は、キャスターを務めるフジテレビの「Live News it!」中に知りました。速報が流れ、自分の口で快挙を伝えさせていただきました。いつもは番組終了後に結果が出ることが多いんですけどね。今回は早い展開で「番組中になるかも」なんて周りの人も話していたんです。

 藤井さんとは、昨年のスポニチ新春企画と、棋聖を獲得した直後の先月にフジテレビのインタビューでお会いしました。「織田信長になりたい」と地元の英雄の名を挙げて「チャレンジ精神や積極性は大事にしていきたい」と話していたのが印象的でした。

 「信長」で一般的に浮かぶイメージの“怖さ”や“冷酷さ”とは正反対で、穏やかで柔らかで謙虚な印象ですけどね。感情の上がり下がりが小さく、一定のテンションをキープしているようです。

 ただ「常識外れの一手」と話題の封じ手は、信長のようでした。既成概念にとらわれず、リスク覚悟で新しいことに取り組んでいく姿勢。今後も革命的な一手が繰り出されるのか注目です。表に闘志が出る人ではないですが、内に秘めた気持ちの部分は信長なんでしょう。そういえば、対局中は肘掛けにもたれ掛かるように突っ伏したり、インタビューでは見られないような感情表現もありますね。

 最初にお会いした時は無冠の七段でしたが、先月に「棋聖」を獲得したと思ったら、もう「2冠」。呼び名が目まぐるしく変わります。今年度には3冠の可能性もあります。この勢いのまま、いつか「藤井8冠」と呼べる日が来るんでしょうか。楽しみです。

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