DJ KOO、“日本一の星空”の下でフェス 観客1000人が拍手で応える

[ 2020年8月20日 05:30 ]

長野県阿智村の富士見台高原で開幕した「Starry Night Festival」のオープニングアクトを務めたDJ KOOは同村の誇る“日本一の星空”を背に笑顔
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 TRFのDJ KOO(59)が19日、長野県阿智村の富士見台高原で開幕した野外フェス「Starry Night Festival」に出演した。村とエイベックスによる共同開催。

 新型コロナウイルスで野外フェスが軒並み中止になる中、新規のライブイベント立ち上げは異例だ。年間140万人の観光客が訪れる同村が、コロナ禍で営業縮小を余儀なくされる中、新しい観光の在り方を模索する姿勢に共鳴し、フェスの“顔”といえるオープニングを買って出た。

 同村の大きな観光資源は、環境省が「星の観察に適していた場所」1位(2006年)に認定した“日本一の星空”。今フェスは村が従来行っていた星空観察ツアーと音楽を融合し、さらなる集客を目指して企画された。

 会場の感染予防対策は徹底。観客1000人がグループごとに一定の距離を保つ中、飛沫(ひまつ)防止の観点から、定番のあおり「エブリバディー・セイ・イエー!」も封印した。「コロナに打ち勝って、踊れる未来をつくろう!」の声に観衆は拍手で応えた。

 約30分のDJプレーを終え「コロナ禍で、ルールを守りながら楽しむことを体感してもらうのが使命と思って臨んだ。こんな時だからこそ、互いの距離を縮められるやり方を見せないと」と話した。

 フェスは今後、9月10日から10月17日の期間で7公演を行う。 


 ▼阿智村 長野県南部の、岐阜県との県境に位置する人口6500人の村。昭和後期に「美人の湯」といわれる昼神温泉の湧出を機に観光地化。2016年には現在の上皇ご夫妻が訪問された。12年から開始した、全長2.5キロのゴンドラから星空を観察するナイトツアーは累計77万人の観光客が訪れている。

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