藤井棋聖、最年少2冠&八段昇格!今季王将戦で3冠&史上最年少九段の可能性

[ 2020年8月20日 19:13 ]

色紙に「二冠」と記し笑顔の藤井新王位(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑む第61期王位戦7番勝負第4局2日目が20日、福岡市の大濠公園能楽堂で行われ、3連勝中の藤井が勝利し無傷の4連勝で王位を奪取した。7月19日で18歳となったばかりの藤井は、羽生善治九段(49)が持つ最年少2冠(21歳11カ月)、加藤一二三・九段(80)の最年少八段昇格(18歳3カ月)を18歳1カ月で更新した。

 藤井2冠がプロ入りしたのは16年10月1日、9月3日に奨励会三段リーグ戦の最終局に勝ち、最年少棋士記録を62年ぶりに更新する14歳2か月での四段昇段となった。

 18年2月1日には名人戦順位戦C級2組無敗で五段に昇段。その16日後の2月17日には朝日杯将棋オープン戦で優勝し、「五段昇段後全棋士参加棋戦優勝」の昇段規定により15歳6カ月で最年少六段に昇段した。

 18年3月には17年度の記録全4部門で1位が確定。最年少の「四冠王」に輝くと、5月18日には「連続昇級で昇段」の規定により史上最年少で七段に昇段。六段の在籍期間は60日間だった。

 20年7月16日には棋聖を奪取し、最年少17歳11カ月でタイトル獲得。そしてこの日、王位を奪取し、最年少八段昇段と二冠を達成した。

 九段になるには、竜王位2期獲得、名人位1期獲得、タイトル3期獲得、八段昇段後公式戦250勝のいずれかの達成が条件となる。20年度、藤井2冠がタイトル戦に出場できる可能性が残っているのは第70期王将戦七番勝負のみ。挑戦者になれば、棋聖戦に続き、名人位を獲得したばかりの渡辺明3冠(36)との2度目のタイトル戦となる。また、九段昇段最年少記録は渡辺3冠の21歳7カ月なだけに、その更新にも期待がかかる。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月20日のニュース