吉幾三「つらいな…あの方のお話をするの」 “盟友”志村けんさんを語る

[ 2020年8月20日 14:39 ]

歌手の吉幾三
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 歌手の吉幾三(67)が18日深夜放送のフジテレビ系「志村友達」(火曜深夜0・55)にゲスト出演し、故・志村けんさん(享年70)とのコント番組でのエピソードを披露した。

 志村さんとは30年来の友人であり、「志村けんのだいじょうぶだぁ」、「志村けんのバカ殿様」(共にフジテレビ系)をはじめ、何度も共演。生前、志村けんさんはトーク番組で「カラオケでは吉幾三の曲しか歌わない」と語っていたほどだった。

 「僕はもうつらいな…あの方のお話をするの。そっとしておけや~」と切り出した吉。親交の深かった志村さんのことをまだ語れるような状態ではなかったため、当初は番組への出演オファーを断ったが、現在の音楽業界の厳しい状況を踏まえたうえで出演を決めたという。

 まず、32年前に志村さんと出演したコント番組のVTRを見て吉は「僕ら2人に台本ないのよ」とポツリ。「僕は言われた通りにしゃべりますが」と前置きしつつも、結局、志村さんが台本通りに進めることを好まず、その場で生まれるもの、アドリブを大事にしていたことを明かした。

 続けて、志村さんと歌手でタレントの研ナオコ(67)と3人でのコント「婆さんと2人の爺様」の長編VTRを見て「思い出しました」と吉。「研ナオコさんとね、前室でね、台本を読んでいたんです。僕、台本あるんだけど言ったの覚えている。『台本通りやるの?』って。そしたら2人とも見ていた(台本)のを放って『だやね』と言って、それで(コント)をやったのよ」と、当時を振り返った。

 こうしてアドリブで挑んだ大作コントに、MCのお笑いコンビ「千鳥」の大悟(40)は「田舎のおじいさんとおばあさんが都会のレストランに行ったというだけのことで、ここまでのコントをやるなんて凄い」と、志村さんの芸人魂に改めて感心していた。

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2020年8月20日のニュース