藤井聡太七段 史上最年少タイトル挑戦まであと3勝 棋聖戦決勝T1回戦快勝

[ 2020年2月29日 19:36 ]

大阪市内の関西将棋会館で指された棋王戦決勝トーナメント1回戦で斎藤慎太郎八段を破って、準々決勝進出を決めた藤井聡太七段
Photo By スポニチ

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が29日、大阪市の関西将棋会館で指された棋聖戦の決勝トーナメント1回戦で斎藤慎太郎八段(26)に93手で勝利。史上最年少タイトル挑戦までマジック3とした。

 過去の対戦成績は2勝2敗の五分。棋界きってのイケメンとして知られる斎藤は過去に王座を獲得したことがあり、順位戦ではA級昇級を決めている実力派だ。そんな相手に「中盤以降、難解な局面が続いて「ちょっとわからないまま指していた。手が広い局面が続いているのかなと思っていた」といい、90分の長考に沈む場面も。それでも得意の終盤戦では正確に勝ち筋を読み切って、危なげなく寄せきった。

 7月19日に18歳になる前に、屋敷伸之九段(48)の持つタイトル挑戦の最年少記録(17歳10カ月)を更新する可能性が唯一残されているのが、タイトルを争う五番勝負が例年6月上旬に始まるこの棋聖戦。そのことについての質問には「まだ全然、意識するような段階ではありませんので、盤上に集中することを一番にやっていきたい」と淡々と語った。

 次の準々決勝(対局日未定)では菅井竜也八段(27)行方尚史九段(46)戦の勝者と対戦する。

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月29日のニュース