「ゴールドコンサート地方予選大会~障がい者の舞台芸術コンクール~」を福岡、大阪で開催

[ 2020年2月20日 15:50 ]

関西予選大会で優勝した楊雪元さん
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 障がい者の舞台芸術コンクール「第17回ゴールドコンサート 」(主催・文化庁、NPO法人日本バリアフリー協会)の関西および九州の各予選大会が行われ、関西予選大会では楊雪元(よう・せつげん)さん(地域・京都/障がい・視覚)らが優勝し、11月21日に東京国際フォーラムで行われる本戦出場枠が与えられた。

 今月15日に大阪市内で行われた関西予選大会には14組がエントリー。今回初出場で初優勝した楊さんは「みんながうまいので、結果発表の際に優勝が難しいと思っていた。自分が優勝できてうれしいです」と笑顔で喜びを表現した。

 中国・天津出身の楊さんは約20年前から日本に住んでいるが「ゴールドコンサートのことは前から知っていました。自分は作曲ができませんが、70年前に中国の視覚障がいの笛奏者が作った曲に出合うことができ、出場できました」と、京都芸術大学院でテクニックを磨いた中国笛で演奏した楽曲「百鳥引(ひゃくちょういん)」について話した。

 最後に本戦への意気込みについて聞いてみると「グランプリを目指して頑張ります」と、関西予選大会で2年前に優勝し、本戦でグランプリを受賞した口石和人さんに続いて活躍を誓った。

 また、1月18日には福岡市内で行われた九州予選大会が行われ、ボーカル&ギター&三味線を使った5人組のもふもふ(地域・熊本/障がい・内部、精神、発達)が、楽曲「天晴(あっぱれ)」を演奏し、優勝した。

【関西予選大会】
優勝=楊雪元
準優勝=神吉(かんき)みちる(地域・兵庫/障がい・精神)
観客賞=高木幹芳(地域・鳥取/障がい・精神)
奨励賞=SOUTH'N HARMONY(地域・大阪/障がい・肢体ほか)

【九州予選大会】
優勝=もふもふ
観客賞=チクタック(地域・佐賀/障がい・知的、発達)
※敬称略。なお、本戦には大阪をのほか、沖縄、福岡、東北、海外をはじめとする各予選大会優勝者をはじめ、音源審査を経て約10組が出場し、グランプリを目指す。

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