森光子さん、生誕100年に明かされる“光と影” 来月9日出版「百歳の放浪記」

[ 2020年2月6日 05:31 ]

1986年の舞台「放浪記」の看板用に撮影された1枚。「森光子 百歳の放浪記」の表紙にも使われている
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 2012年に92歳で死去した女優、森光子さんの生誕100年を記念した「森光子 百歳の放浪記」(中央公論新社)が3月9日に出版される。所属事務所やライフワークの舞台「放浪記」を製作した東宝が可能な限りの資料を提供。14歳での映画デビュー、大阪での下積み時代、演出家・菊田一夫氏に見いだされ41歳で初めての主演作「放浪記」の舞台に立ったこと、同作で前人未到の主演2017回にたどり着くまでの苦労などがつづられる。

 親交が深かった女優奈良岡朋子(90)、黒柳徹子(86)、浜木綿子(84)、石井ふく子プロデューサー(93)らの証言を交えて構成。森さんを慕ったジャニーズ事務所の少年隊・東山紀之(53)、KinKi Kids・堂本光一(41)も秘話を明かしている。

 “目玉”は2010年2月に東宝が森さんの「放浪記」降板を発表してから死去まで、ほとんど表舞台にでなかった約2年間の様子だ。女優・木村佳乃(43)と結婚した東山が11年11月、誕生した長女を見せに森さんの都内マンションを訪問。森さんが手を差し伸べると、赤ちゃんはその指をギュッと握ったという。東山は「娘は森さんから生きるという意味のエネルギーを頂いたようでした」と振り返っている。森さんはその後、近所の喫茶店で赤ちゃんを連れた母親に「うちにも生まれたんですよ」と本当の孫が誕生したように喜んで話していたという。

 親友の黒柳とはファクスのやりとりをしていた。黒柳は最後のファクスに「あなたと また野菜カレーを食べに行きたくて リハビリをしています」と書かれていたと明かしている。

 著書はNHKで「放浪記」2000回公演のドキュメンタリーを制作した元同局プロデューサーの川良浩和氏。国民的女優だった森さんの“孤独な一面”も浮き彫りになっており、生誕100年にふさわしい1冊になっている。

 《CM務めた「タケヤみそ」遺品を公開》生誕100年記念の一環として、森さんの遺品、資料が公開される。会場は、森さんが半世紀にわたりCMキャラクターを務めていた「タケヤみそ」の長野県諏訪市の本社。同社のCMで森さんは“日本のお母さん”というイメージが広まった。5月にも一般公開されるという。

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