「りえ」が「りえ」を吹き替え 88年公開「ぼくらの七日間戦争」アニメ化 成長した“ヒロイン”担当

[ 2019年9月30日 05:31 ]

アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」で声優を務めることが決定した宮沢りえ
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 女優の宮沢りえ(46)が、12月13日公開のアニメ映画「ぼくらの7日間戦争」(監督村野佑太)に声優として出演する。1988年の実写映画「ぼくらの七日間戦争」の舞台から約30年の時が流れた設定の作品。実写版で中学生のヒロイン中山ひとみ役を演じ、女優デビューと初主演を果たした宮沢が、アニメ版では大人になった中山の声を担当する。

 85年から現在まで続く人気小説シリーズが原作。管理教育に抑圧された中学生たちが大人たちに“戦争”を仕掛ける物語。実写版では、学級委員だった中山(宮沢)が同級生たちを鼓舞。廃工場に立てこもって勇ましく戦車の砲塔に乗るシーンは今も語り継がれている。

 アニメでは、2020年の北海道が舞台。親の都合で引っ越しをするヒロインを守るため、高校生たちが廃工場に基地をつくって大人から逃げる内容だ。成長した中山が、高校生たちとどのように関わっていくのか注目が集まる。

 宮沢の起用について村野監督は「原作でも映画でも、大人たちはインチキなだけではない存在でした。そこには必ず子供の味方に立ってくれる、大人側の良心を映し出した素敵な女性の姿がありました」と説明。「映画で中山ひとみを演じられた宮沢りえさんが、まさにそういった役柄で戻って来てはくれないだろうか」と考え、オファーしたという。

 そのラブコールを快諾した宮沢は「私のデビュー映画『ぼくらの七日間戦争』が、当時見てくださった方の記憶に刻まれたように、時代を超えて新たに息吹を与えられたアニメーション『ぼくらの7日間戦争』も皆さんの心を揺さぶることができますように」とコメントしている。

 ◇映画「ぼくらの七日間戦争」 宗田理氏の小説が原作。TM NETWORKによる主題歌「SEVEN DAYS WAR」も大ヒットした。本作で宮沢は日本アカデミー賞新人賞を受賞。アニメ版では“七日間”の表記を“7日間”に変更。北村匠海(21)と芳根京子(22)がダブル主演を務める。

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