関西大学野球リーグ

【阪神大学野球・大体大】「打ち勝つ野球」で常勝復活だ

[ 2021年3月31日 22:10 ]

<阪神大学野球特集>大体大の中野和彦監督(左)と市成啓悟主将

 リーグ最多38度の優勝を誇る大体大だが、2019年春の優勝以降の2シーズンは4位。昨秋に挙げた3勝のうち、2勝は不戦勝によるものだった。市成啓悟主将(4年=高川学園)は「秋は実質1勝で終わってしまったが、この春でもう一度、勝てるチームをつくり上げたい」と闘志を燃やす。

 シーズン終了後に全員のレギュラー白紙を決定。野手は1日500スイングをノルマにした打撃練習や、ゴロ捕球を中心とした守備練習など、基本練習に取り組んだ。

 専用グラウンドを持たないため、内外野の連係練習は週に1、2度。オープン戦も例年の半分となる8試合しか組めなかったこともあり、中野和彦監督は「実戦不足は否めない。もっと個人の能力を上げなければ優勝は目指せない」と厳しい表情を見せた。

 3季ぶり覇権奪回のカギを握るのは打線だ。今季は代名詞である機動力の低下は必至で、新たなスタイルの確立が求められる。指揮官が描くプランは「オーソドックスな戦術を交えつつ、長打で打ち勝つ野球」。桜井大暉(4年=滋賀学園)、藤村健太(2年=智弁学園)、稲林隼人(3年=益田東)のクリーンアップはいずれも長打力があり、一発も期待できる。

 3月25日にはOBで履正社で20年間、部長を務めた松平一彦コーチの就任が発表された。T―岡田(オリックス)山田哲人(ヤクルト)らプロで活躍する選手を育成した名コーチとともに、常勝復活を目指す。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る