関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】大工大・宇都投手と深田投手 切磋琢磨する左右の両輪

[ 2019年4月5日 15:48 ]

大工大・宇都(左)と深田
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 左右の両輪が投手陣の要だ。右腕の深田は制球力で勝負する技巧派。近江で内野手から投手に転向し同期に京山(現DeNA)がいた。「ストレートがエグかった。あいつに追いつこうと思ったので成長できた」。大学では1年秋からリーグ戦に登板しており経験も豊富だ。
 今春キャンプでは、変化球を生かすため真っすぐのキレと威力アップをテーマとした。重さ3キロのサンドボールを指先で持ち上げて握力を鍛え、帰阪後の練習試合で早くも効果を実感する。142キロの最速も「145キロは出したい」と意欲的で、個人目標は4勝と防御率1点台。「達成すれば、おのずと優勝にも近づく」と話す。左腕の宇都(3年=大阪学芸)とともに左右のエースと称されるが「エースはチームに1人でいい」と譲らない。
 宇都は昨春の快投の再現を狙う。奈良学園大2回戦で9回を無安打無得点に抑えたが援護なし。チームはタイブレークで敗れ「打者がリズムよく攻撃できるような雰囲気をつくれなかった」と反省した。シーズンも34回1/3を無失点で防御率0・00だった。「超える投球をしたい。最優秀投手を狙いながら、神宮に行けたら」と意欲を見せる。
 変化球でカウントをつくる投球術の習得に取り組み、同期の深田を「自分にないものを持っている」と認める。「監督やチームメートが認めて、文句ない成績を残すのがエース。自分が18番を付けたい」。切磋琢磨(せっさたくま)して高みを目指す。

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