楽天 則本のボール球でもよかった2球 ロッテ池田に許した2安打に焦点を絞ると… 

[ 2023年5月20日 18:42 ]

パ・リーグ   楽天1―6ロッテ ( 2023年5月20日    楽天モバイルパーク )

<楽・ロ>3回2死三塁、池田にタイムリーを打たれた則本(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 投手の仕事は、ストライクを投げることだけではない。ボール球も交えていかにアウトを取るか。楽天の先発・則本は“ボール球でもいい”場面で2度、痛打を食らった。

 同点に追いついた直後の6回。それまで2安打されていた先頭・池田を打席に迎えた。スライダー、フォークで簡単に追い込んで2ストライク。しかし3球目のスライダーが甘く入り、左前に運ばれた。この安打をきっかけに4失点。悔やみきれない1球だった。

 池田には初回先頭で初球を安打されていた。ストライクにはどんどん食らいついてくる積極的な打者。カウント有利な場面で、外角のボール球で誘って様子を見るつもりが、ストライクゾーンに入ってしまった。試合後、石井監督は「点を取ってもらった次の回。もっと慎重にゾーンを広く使うところだった。そこをしきれなかったのが今日の(則本の)調子だったんじゃないかなと思います」と振り返った。

 3回も“ボール球でもいい”状況だった。2死三塁で池田に対してカウントは3ボール。一塁が空いている状況で、3ボールからの4球目の直球を打たれて先制の左前打を許した。池田は「3ボールだったけど、ストライクが来たら絶対打つと思って振った」という。相手の狙い通りに投げてしまったストライクをはじき返された。結果論だが、いわゆる「くさいところ」を突いて歩かせても良かった。

 「(3回は)安易ですよね。彼(則本)がやってはいけないようなところ」とは試合後の小山投手コーチ。野球というゲームは、アウトを取って初めて進行する。そのアウトを取るために投手は試行錯誤を繰り返す。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月20日のニュース